四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『入試結果の報告を』

2017.02.08

今週の月曜日(2/6)にあるお父様から「中学入試がすべて終わりましたので、結果をお伝えしたくて...」というお電話をいただきました。「小3のときの経験と、そのころ先生にかけていただいた一言が、息子を最後まで支えてくれたようです」というお言葉がとてもうれしかったので、今回の記事に書かせていただくことにいたしました。


小3の初めのときには、漢字を覚えるのがとても苦手なお子様でした。毎回授業で実施する漢字テストでは、合格点としていた80点の半分にも届かないことが多くありました。「漢字の覚え方」をアドバイスしたり、「がんばれ」と励ましたり、ときには厳しい顔をしたこともあります。あるとき50点を超える得点をとりました。クラスの合格点には届いていませんが、彼にとっては初めて「半分以上」できた瞬間でした。大きくほめたことを覚えていますし、そのときのちょっと恥ずかしそうな、そして得意そうな彼の顔も覚えています。その次の週から、どんどん合格点に近づいていくようになりました。


実は私が本社にいたときに、一年間だけ出張して担当していた生徒でしたので、それ以降は疎遠になってしまっていました。決して忘れてしまっていたわけではないのですが...。


小4以降、彼の中学受験へ向けた道は決して楽なものではなかったと、お父様からお話しいただきました。もちろん、中学受験を目指していて、順風満帆な道を歩む生徒は一人もいないでしょう。誰もが一度や二度、いや三度も四度も「中学受験をやめたい」と思うことがあるはずです。彼にもそんな時期があったということでした。そんなときに彼が口にしたのは「3年生のときに、漢字ができるようになって先生からほめてもらえたから、がんばりたい」という言葉だったとうかがいました。


中学入試の本番でも、すべての学校でうまくいったわけではなかったそうです。ただ、最後まで気持ちを切らさずに受験することができたのは、小3のときの経験があったからだというお言葉もいただきました。傍から見れば小さな出来事だったかもしれません。しかし彼にとっては、とても大きな成功体験だったのだと思います。「自分もやればできる」という気持ちを持つことができた原体験だったのでしょう。


進学される学校は一番行きたかった学校ではなかったとうかがいました。しかし、「やればできる」と自分を信じて、高い目標に挑み続けた彼の中学受験は、決して失敗ではなかったと考えています。自分の力で勝ち取った進学先で、大きく羽ばたき、さらに成長して伸びていってくれるものと信じています。

お父様からは、「これからも節目節目では先生にご連絡します」というお言葉もいただきました。彼の将来をとても楽しみにしています。

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