四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「国語の学習に関して① ~「読解指導」と「解法指導」~」

2017.06.23

先日(6/14)実施した『クローバーセミナー』のアンケートで、国語学習に関するご質問を多くいただきました。「国語の記述がまったく書けないのですが...」「算数と比較して国語の成績がかなり悪くて...」「読解力を伸ばす方法は...」「国語のテストだけ時間内に終わらず...」「国語を家で教えるときにどのようにすればよいですか...」などなど、たくさんのご質問がありました。そこで今回から数回にわたって、中学受験の国語学習について書かせていただきます。国語を苦手にしている方だけではなく、皆さまにお役立ていただけるように書いていくつもりですので、ぜひお読みください。


国語の学習範囲を考えると、「文章読解」と「国語的知識(漢字・語句知識・文法など)」の二つに大きく分けることができます。国語が苦手な場合、土曜YT講座の週テストや組分けテストで得点をとるために、家庭学習を「知識」中心に進めているお子様もいると思います。「得点を上げることで苦手意識を払しょくする」という目的であれば、知識にしぼった学習もある程度効果的ですが、最終的な目標は中学入試で合格ラインを超えることです。とするならば、やはり「文章読解」の力を上げていく必要があります。その点を考えて、今回の記事から「文章読解問題」の学習方法を中心にお話ししていきます。


文章読解問題の指導方法については、これも大きく二つに分けることができます。わかりやすく申し上げれば、「どう読むか」という「読解力向上指導」と、「どう解くか」という「解法指導・得点力向上指導」の二つです。土台となる「読解指導」が先にきて、そこから「解法指導」へと進んでいくのが一般的です。私が担当するクラスの場合、小3・小4はほぼ「読解指導」のみで授業を展開していきます。小5から少しずつ「解法指導」を行い、小6の夏(もしくは9月)からは、入試問題レベルの「解法指導」が授業のほとんどを占めるようになります。


「読解指導」と「解法指導」について、もう少し詳しく書かせていただきます。「読解指導」は文章に書かれていることをきちんと理解して、頭の中に入れるイメージの学習です。そのためには、説明的文章であれば筆者を、文学的文章(物語)であれば登場人物をしっかり意識することが必要になります。筆者がなにを伝えたいのか、登場人物がどのような心情になっているのか、それらをきちんととらえられるようにしていく学習だとお考えください。中学受験カリキュラムにおいては、文章種別(論説文・随筆文・物語文など)ごとに段階的に文章レベルを上げながら、「読解指導」を進めるようになっています。


一方で「解法指導」は、出題されている文章ではなく、設問に対してどのように答えれば正解となるかという点に着目して教えていく方法です。「読解」が筆者や登場人物を意識するのに対して、「解法」は作問者を意識することが必要になってきます。この設問を作った先生(作問者)は「なにを答えさせようとしているのか」という点を考えるのがスタートラインとなるわけです。そして、それぞれの設問パターンに合わせた「解き方」を身につけられるように指導を進めていきます。たとえば「心情把握の記述の書き方」「選択肢の選び方」「書き抜き問題の探し方」などといったような感じです。


このような「解法学習」に入ると、これまで国語を苦手としていた生徒の得点が、ある程度安定してくることがあります。ただ、あまり早く解き方を中心とした学習をはじめてしまうと、国語学習の本質である「読解力」が伸びなくなってしまう危険性があります。そういう点から、私はあまり早い時期に「解法指導」は行わないようにしています。


次回は、その「読解力」について触れさせていただきます。

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