『夏の自習室』
2026.07.24
今週は、名称が決まってから初となる「酷暑日」になった、というニュースが報じられました。「暑い」という言葉は使わない方がよいといわれていますが、朝の出勤時に玄関を開けた瞬間に「暑い!」と思わず出てしまいました。そんな季節ですから、早稲田アカデミーの「自習室」は大盛況になっています。エアコンが効いている場所で、講習会授業の前後に集中して学習に取り組めるわけですから、利用者も増えています。そんな塾の「自習室」ですが、より効率的かつ効果的に利用する方法をご紹介します。
夏期講習会が始まり、私も「自習室」をよく巡回しています。もちろん、集中して学習している生徒が多いのですが、20~30分に1回は外に出てきてしまうなど、なかなか集中できていない生徒もいます。どんな学習をしているかを見ることもあるのですが、一度巡回してから一時間後にまた見に行ってみると、さっきと同じテキストのページを開いて、ノートの計算式も三行ほどしか進んでいない生徒もいました。
集中していない状況で「自習室」にいるのは、「涼む」のであればよいかもしれませんが、学習面ではマイナスになってしまう危険性があります。保護者様は、「自習室にいる」と聞くと「勉強しているのだな」とお考えになるでしょう。これは本人も同じで、「自習室にいるのだから自分は勉強している」と考えてしまうのですが、集中できていなければ、学習効果は当然上がりません。結果として「自習室で勉強したのに結果が出ない」ということになってしまい、「勉強に対しての自己肯定感」が損なわれてしまうことにもなりかねません。
中学受験に向けた学習で重要なのは「学習時間の長さ」ではなく「時間単位の学習密度」と、私はよくお伝えしています。同じ時間のなかでの学習量を増やしていくことを、保護者の皆様には意識していただきたいのです。「自習室」にいたとしても、集中できていなければ「座っている」「手遊びをしている」だけになってしまい、「時間単位の学習密度」が非常に低い状態になってしまいます。そしてそれを「勉強している」と思ってしまうと、そのスタイルが今後も続いていってしまう危険性があるわけです。もちろん、我々講師が気付いたときにはアドバイスをするのですが、あくまで「自習」でもありますし、夏は利用している生徒の数も多いので、すべての生徒の自習時間を管理しきるのは難しいとご理解ください。
さて、ではご家庭ではどのようにご指導いただければよいでしょうか。夏期講習会期間中の「自習室」を効果的に活用するためには、二つの方法があります。一つは「やる内容を決める」という方法、もう一つは「時間を決める」という方法です。
一つ目の「やる内容」ですが、その日の講習会授業で出された宿題をやって帰る、というのが一般的ですし、効果的だと思います。原則として、早稲田アカデミーの宿題はその日の「復習内容」が出されます。授業で教わったことをその日のうちに「自分でやる」ことで、定着が図れるはずです。この方法の場合のポイントは二つです。まずは「宿題が終わったら帰ってきていい」とお伝えいただくこと。早く終わらせようと集中して取り組んでくれるはずです。そして、お子様が帰宅されたら「自習室で終わらせた宿題」を確認していただくことです。
二つ目の「時間を決める」という方法ですが、この場合は「子どもが一人で集中して取り組める時間」を見極めることが大切です。小3~小4では、一般的には30分から40分程度だといわれています。途中で休憩を挟んで気持ちを切り替え、二回に分けたとしても、自習室を効果的に使える時間は90分から120分が限度だと思います。さらに、授業後に自習室を使うのであれば、集中して授業を受けた疲れもあるでしょうから、その点も考慮していただく必要もあるはずです。そしてこの場合も、できれば帰宅後にどれくらいの学習が進んだかの確認をしていただくことをお勧めします。
また、基本的に「自習室」は「空いている教室」を開放してご利用いただいていますので、校舎によっては「使えない時間帯」があることもご理解いただければと思います。
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