『ふみだせ、キミはもっとすごい。』
2026.05.27
6月7日に「全国統一小学生テスト」が実施されます。今年で20年目となる「民間最大規模の学力テスト」です。
今回のタイトル「ふみだせ、キミはもっとすごい。」は、「全国統一小学生テスト」のキャッチコピーです。学習状況の確認だけではなく、お子様の課題の発見のためにもご活用いただき、このテストを「きっかけ」として、さらに上の学習に踏み込んでいただければと思うのです。今までの自分よりも「もう一歩前に」踏み出してほしい、そんな想いです。塾生の皆様の受験申込は締め切っておりますが、一般生のお申し込みは6月4日まで受け付けております。ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。
さて、テストが終わると、気になるのはその結果ではないでしょうか。今回は、「全国統一小学生テスト」の成績帳票の見方に関して触れさせていただきます。
まず気になるのは、得点・偏差値・順位などの数字でしょう。全国規模のテストでお子様がどれくらいの位置にいるのかはとても気になるところだと思うのですが、ここでご留意いただきたいのは、テストを受験している「母集団」です。「全国統一小学生テスト」は、日本全国で実施されています。2000を超える受験会場の多くが「塾」であることを考えると、その受験者層は平均的な小学生と比較をすると高いレベルにあるはずです。しかし、そのなかでも「学力差」は存在します。今後返却される成績帳票には都道府県ごとの平均点や順位なども載っていますので、詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、「中学受験のための塾(進学塾)が中心」の地域と、「中学受験のための塾が少ない」地域とでは、やはり差がついています。
同じような学習背景で学んでいる母集団での偏差値は、そのなかでの位置付けを確認するためにはある程度の意味を持ちます。しかし、「全国統一小学生テスト」の母集団は非常に幅が広いことを考えると、一つの参考数値というようにご覧いただくのがよいと考えます。では、偏差値が「参考程度」なのだとすると、成績帳票のどこに注目すればよいのでしょうか。
私はどのようなテストでも、結果を次の学習につなげていくためには、「正答率」を見ていただくことをお勧めしています。どれくらいの割合の受験生が正答したかがわかるのが「正答率」です。設問ごとにこの正答率とお子様の答案を比較分析していくと、お子様の状況がよくわかってくるはずです。「どの単元の理解が不足しているか」という点だけではなく、そのテストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。普段はほとんどしないようなミスを連発しているときは、「集中して受験できていなかったのかな」といった感じです。
正答率に注目して分析をすると、全体の得点や偏差値が持つ意味も変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついた偏差値60と、「正答率」が低い問題(30%以下)でも正解があるが、60%台の問題でミスをしての偏差値60では、その対処法も違ってくるわけです。
正答率との比較をしてみると、テスト結果を評価するべきポイントも見えてくるようになります。「正答率が低い=難しい」問題ということになりますので、その問題にマルがついていればほめてあげることができるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて正解にたどりついて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『当たった』」というケースもあります。この場合は、手放しでほめてしまうと、お子様は納得がいかないことでしょう。「なんでもいいから書いて当たればいいんだ」と考えてしまう危険性もあります。
さらに、小学生の場合、テスト結果を左右するのは「学力」「学習定着度」だけではありません。一番大きなファクターに「テストを受けたときの精神状態」があると、私は考えています。高校生ぐらいになり、ある程度精神的に成長してくれば、どんな状態でもその時点の100%の実力をテストにぶつけることができるようになります。しかし、小学生の場合、なかなか100%でテストを受けることは難しいものです。普段の教室とは違う会場で緊張した、出掛ける前に親子ゲンカをしてしまった……そんなこともテストの結果に大きく影響してくるものです。
今回の「全国統一小学生テスト」も、普段の授業とは違う雰囲気のなかでの受験となります。気合が入って集中して問題に向かうお子様もいるでしょうし、緊張して普段ならできる問題で失敗してしまうお子様もいらっしゃるかもしれません。テスト前には、お子様の性格やタイプに合わせてお声掛けいただき、送り出していただければと思います。
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