四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『やる気を与える保護者の笑顔』

2019.03.08

先日、ある保護者の方から「今、息子は楽しんで勉強しているが、いつか嫌になってしまうのではないか心配です」というご相談を受けました。


そこで今回は、保護者の方のお子様に対する接し方が、学習意欲を左右する、ということについて書かせていただきます。


小3小4の段階で、塾での授業や学習を楽しく感じられていれば、今後大変なことが出てきても大きな問題にはならないでしょう。子どもが勉強をつらく感じ始めるのは、学習内容が高度になり、がんばってもなかなか結果が出なくなるタイミングです。


例えば、小学校5年生から塾に通い始めた場合、そのスタート段階から、今までよりも高度な学習内容につらさを感じて、嫌になってしまうケースがあります。一方で、小4までに塾で学ぶことの楽しさを知った生徒は、つらさを感じてもそれを乗り越えられることが多いようです。


スポーツを例に考えてみましょう。全てが楽しいことばかりではないはずです。基礎体力のトレーニング(ランニングや体操など)は楽しさよりもつらさを感じることの方が多いはずです。それでもがんばれるのは、試合の楽しさなどを知っているからだと思います。塾での勉強も同じです。本来、子どもにとって、何かを学び、自分の力にすることは楽しいはずなのです。


ただ、勉強そのものが嫌になってしまう場合があります。それは、お父様・お母様の学習結果に対する接し方によるものです。小学生の子どもにとって、何かをがんばるときのモチベーションは「自分が楽しい」と同時に、「がんばれば親が喜んでくれる」ということにあります。例えば、テストの結果を見せたときにお母様が笑顔になれば、とても嬉しく感じて、次もまたがんばろうと思うわけです。しかし、テスト結果を見る度に顔をしかめてしまうと、「自分がテストを受けるたびにお母さんが悲しく感じる」と思ってしまうようになります。もちろん、結果によってはいつも「笑顔」でいることは難しいかもしれませんが、お子様ががんばったときには笑顔で接してあげるようしていただければと思います。

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