四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『基礎から学べる中学入試報告会②』

2014.03.12

前回に引き続き、3月7日(金)に実施した『基礎から学べる中学入試報告会』でお話しした内容について書かせていただきます。今回は後半部分の「小3・小4学習の留意点」について。


この時期の学習の留意点として、大きく下記の4点について触れさせていただきました。夏の学習方法や年度後半の留意点に関しては、今年も小3・小4保護者の皆様を対象とて行わせていただく予定の『クローバーセミナー』でお話しいたします。そこで今回は、新学年のスタート時期におけるポイントに絞って書かせていただきます。


①テストの効果

成績向上のためには、「INPUT」より「OUTPUT」

②睡眠時間の確保

睡眠中に「記憶の整理と固定化」

③目標は、少しがんばれば届くレベルに設定

「小さな成功体験」が前進するための原動力

④学習の仕方を学ぶ

「自分に合った方法」を身につける


字数の都合もありますので、この記事では特に重要なポイントである、①と③について書かせていただきます。


まずは①の「テスト」についてですが、今週末には「小3マンスリーテスト」、「小4四谷大塚公開組分けテスト」が実施されます。ご家庭でもそれぞれのテストに向けて準備を進めていらっしゃることと思います。


人間の脳というのは、「情報を入れる(INPUT)」ことよりも、「情報を使ってみる(OUTPUT)」ことで、長期間に渡ってしっかりと記憶として定着させておくことができるそうです。確かに、住所や電話番号などは、意識して覚えるというよりも、何度も書いたり使ったりすることで記憶に残っていきます。ひらがなを覚えるときに何度も書かせるのも、九九を覚えるときに声に出して練習させるのも、その一例と言えるのかもしれません。


学習という観点でとらえると、テキストを何度も読んで覚えるよりも、問題を解くことで定着する、と考えることができます。家庭学習(宿題)で問題を解くのもそうですが、何よりも制限時間のある「テスト」という場において、真剣に問題に取り組むことで、より高いレベルの定着が図れるのだとお考えください。早稲田アカデミーでは小学校4年生から、毎週、テストと解説授業を行う「YT教室」が導入されていますが、上記の「定着のためのテスト」という観点からご受講いただければと思います。「学力を試すテスト」ととらえると、毎週出てくる結果に一喜一憂してしまい、お子様の学習へ向けたモチベーションを維持することが難しくなってしまうこともありますので、ご注意ください。


次に③の「目標設定」についてです。今学習をしているのは、「中学受験」という大きな目標を達成するためであるということは、お子様も理解していると思います。ただ、これから3年先、4年先の目標に向けて、毎日努力を継続していくのは決して易しいことではありません。これはスポーツなどでも同じことが言えるのではないでしょうか。


私も昔スイミングクラブに通っていました。当時はスイミングクラブの数も今ほど多くはなく、私でも小学生の全国大会に出場できるレベルでした。祖父や祖母は非常に喜んで、大会が行われた九州の福岡まで駆けつけてくれたのですが、そのときに「将来はオリンピック選手やな(祖父母は関西の人でした)」という言葉で褒めてくれたのを覚えています。私も一瞬その気になったのですが、そのモチベーションは長くは続かず、当時は毎週日曜日に行われていた四谷大塚の「日曜テスト」で成績優秀者の鉛筆をもらうことの方が楽しくなっていったのを覚えています。


大きな「夢」をかなえるための「身近な目標」、そこへ向けた毎日の努力の積み重ね...お子様が前向きに取り組むための原動力だとお考えください。


さて、本日は『基礎から学べる中学入試報告会』でお書きいただいたアンケート結果(前半)を発表いたします。皆様のご家庭は「多数派」「少数派」のどちらでしたでしょうか。

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