四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『国語の記述問題の解き方 ~指示語の内容をしっかりと記述する~』

2014.11.26

国語の記述問題を解くためには、いくつかの手順があります。その手順をわかりやすくまとめると下記のようになります。


①設問で問われている内容をきちんとつかむ。
②解答に使うべき語句を本文中から探す。設問によっては自分の持っている語彙から考える。
③わかりやすく簡潔にまとめる。


もちろん、出題されている文章によって、さらに設問で問われている内容によって、「語句をどこから探すか」「どのようにまとめるか」は大きく変わってきます。ただ、この手順に沿って考えていくことによって、解答に至る道筋は見えてくるようになるはずです。


小3、小4の段階で記述式の設問に対して苦手意識を持たず、正確な記述ができるようにするためには、「指示語の内容の記述」において、この手順をしっかりと定着させるのが効果的だと、私は考えています(国語に関しては、様々な考え方や指導方法がありますので、これはあくまでも私の「やり方」ではあるのですが...。ただ、ご家庭で保護者の皆様がご指導いただくのには、ひとつの「やりやすい方法」だとも思います)。指示語の記述の場合、上記の①と②の手順は、お子様にとっても取り組みやすいはずですので、「記述の入門」としては使いやすいというのが、その理由です。


①に関しては、「傍線部は何を指しているかを答えなさい」というのが、指示語の出題パターンです。記述問題としては非常にシンプルで、「問われていること」はすぐにわかると思います。②の「解答に使う語句探し」が記述では一番大切なところになるのですが、指示語の場合は、設問(傍線部)の直前部分から探すというのが一般的です(難度が高くなってくれば、離れたところや後ろから探す問題も出てきますが、それは「応用編」です)。探すべき場所がある程度すぐにわかるので、そこから必要な語句を選ぶという作業にすぐに進むことができるはずです。


さて、ここで精度を上げていきたいのが、どのような語句を選ぶのかという取捨選択の部分です。「必要な語句がきちんと選ばれているか」という点と、「必要ではない語句を選んでいないか」という点の両方の視点が必要になります。初めのうちは、必要な語句が選ぶことができていれば、余計な言葉が入っていたとしてもマルをつけてあげてかまいません。慣れてくると、(字数制限がない問題の場合)マルが欲しいために思いつく限り多くの語句を入れようとすることがあります。その場合には、単純に「必要のない語句」を指摘するのではなく、自分で「何が必要で、何が必要でないか」を考えさせるように導いてあげてください。「もう少し短くまとめて」でもよいですし、「●字くらいにまとめて」と字数を決めてあげるのもよいでしょう。

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