四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏の成果』

2018.08.24

一時期、「猛暑」がやわらいだと思っていたのですが、また残暑が厳しくなってきています。関東地方には大きな影響は出ていませんが、台風19号と20号が相次いで九州・四国地方を直撃とのことで、被害も出ているようです。数年前は8月の終わりに台風10号が日本上陸、というニュースを見た覚えがありますが、今年の台風の発生数は、その倍になっています。小学校の夏休みの宿題で課された「自由研究」で、「東京のハザードマップ」をテーマにした生徒や、「台風の発生件数と気温」というテーマを取り上げた生徒もいました。まだまだ、台風や残暑などに気をつける必要がありそうです。夏にいろいろと(勉強だけではなく、プールや旅行なども)がんばった分、ここからの季節の変わり目の時期、体調を崩されてしまう生徒が例年いらっしゃいますので、お気をつけください。


明日(8月25日)、小学校3年生を対象とした「小3サマーチャレンジテスト」が行われます。また、小4以上の学年では来週末に四谷大塚の「公開組分けテスト」が実施されます。「夏の成果」を試すテストとして位置づけられていますので、お子様も気合いが入っていることでしょうし、保護者の皆様も結果が気になるところではないかと思います。「夏にがんばった分だけ、きっと成績も上がっているだろう……」そんな風に期待されている皆様も多いはずです。早稲田アカデミーの夏期講習会でがんばったお子様方は、もちろん学力は確実に伸びているはずです。しかし、その結果が今回のテストで数字として表れるかどうかは、お子様のタイプによっても違いますし、当日のテスト内容によっても変わってくるものです。また、偏差値に関してだけ言えば、相対評価(他者との比較によってつけられる評価)となりますので、お子様と同じようにがんばった生徒たちがテストを受けることを考えると、大きな変化はないのが一般的です。逆に偏差値が大きく変わっていなければ、学力は着実についてきているとお考えいただいてもよいでしょう。夏休みに一生懸命がんばっているお子様の姿をご覧になっていた保護者の皆様は、結果が数字としてすぐに出てこないと不安になったり、努力をしていたお子様がかわいそうに思えたりするかもしれません。しかし、がんばった成果は必ずお子様の中に蓄積されているのです。


一方で、保護者の皆様が「結果の数字だけで判断・評価する」のはよくないことだとご理解いただいていたとしても、お子様はやっぱり結果が気になるものです。結果が思うように出なかった場合、ともすれば「夏にあんなにがんばっていたのに……」と学習に対するモチベーションが下がってしまう可能性もあります。そういったときには、数字だけではなく答案もしっかりご覧いただき、一学期よりもできるようになっている点を評価してあげてください。「一学期にはミスが目立った国語の知識ができていた」「一学期よりも空欄が少なくなっていた」……きっとそんなところが見つかるはずです。


お子様それぞれにとって、この夏の克服課題は違っていたでしょうから、一学期と比較して「成長した部分」も異なるはずです。「算数の計算ミスをなくす」というような得点や結果にすぐに反映されやすい課題を中心に学習してきたお子様であれば、夏の終わりのテストでも結果として成長が見られるでしょうが、「国語の文章を精読する」というような課題を設定していた場合、なかなかすぐには数字としての結果につながらないこともあるはずです。


以前の記事でも書かせていただいたのですが、夏の終わりに、一番大切なことは「お子様自身が夏にがんばった」という気持ちを抱くことです。テストで好成績がとれれば、それはそれでよいことではあるのですが、万が一そうでなかったとしても、お子様自身が自分で「夏の成長」を感じられるように、ご家庭でも接してあげてください。

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