四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『刺激・環境・自覚 ~第1回クローバーセミナーより②~』

2019.06.21

前回ご紹介させていただいた、第1回クローバーセミナーに関する記事の続きとなります。第1部「中学受験は精神的成長と同時進行」、第2部「精神的成長と成績向上の関係」については、前回の記事で簡単にご紹介させていただきました。今回は、第3部でお話しした「精神的成長をうながす保護者の接し方」について書かせていただきます。


まずお話ししたのが、精神的成長をうながすための「王道」は存在しないという点です。言い換えれば、精神的成長を意図してうながすのは難しいということです。お子様によって、性格やタイプは違いますし、環境も異なりますので、「これをやれば確実に成長する」という方法をお伝えすることは、難しいというよりも不可能に近いのです。


ですから、精神的成長の基盤になる考え方からお話しさせていただきました。それが今回の記事の題名となっている3つの言葉です。「刺激」「環境」「自覚」というキーワードになるのですが、それぞれについて簡単にご紹介いたします。


「刺激」→他者から刺激を受けることによって、精神的成長がうながされることが多くあります。幼少期には、子どもの意識の対象は「大人」ですから、親や先生から掛けられた言葉が「刺激」となるケースが多いはずです。しかし、小3・小4以上になってくると意識の対象が「同年代の存在」に変わっていきますので、友だちから刺激を受けることが多くなります。学習面においては、中学受験という同じ目標に向っていく存在(塾の友人)からの刺激が強いはずです。しかし、精神的成長という点においては、自分とは違う環境の友人からの刺激も必要です。そういった点から考えると、受験をしない(塾に通っていない)友人との関係も大切にしたいものです。


「環境」→上記のような「刺激を受けられる環境」も必要ですが、それだけではなく、日常生活におけるさまざまな生活環境も、お子様の成長を左右します。「共働きでなかなか子どもの勉強を見てあげられないので、中学受験に向けては不利ですか」というご相談をいただくことがあるのですが、精神的成長という観点だけで見ると、共働き家庭という環境は「早い自立」につながると考えることもできます。一方で、共働きだったら成長すると一概に言うこともできません。以前、「子どもが帰宅すると親の携帯にメールが届くので、届いたら家に電話をして今日やることを伝えている」というお母様のお話を伺ったことがあります。たしかに、その日に学習する内容の精度は高まるかもしれませんが、「成長をうながす」という点で考えると逆効果のように思います、とお話しさせていただきました。


「自覚」→小学生にとって最大の成長要因は「自分自身の自覚」だと、私は考えています。自分のいまの位置や行うべきことを、理解することが大人になるための(精神的成長するための)スタートラインだということです。中学受験を目指す生徒はこの点においては、明確な目標があるので精神的成長をうながしやすいはずです。「中学入試まであと1年」「いよいよ来年は受験生」という言葉は、自分のいまの位置づけを理解することにつながるはずです。この点においては、保護者の皆様のタイミングを捉えた声掛けが非常に効果的だと思います。


また、さまざまな「経験」が精神的成長につながるというお話もいたしました。しかし、ただ経験をするだけでは大きな効果は望めません。その経験を「刺激」「自覚」につなげるためには、保護者の皆様が意識して接することが大切であるということをお伝えしました。特にその点においては「初めて」というのがひとつのキーワードになります。特に「刺激」という点を考えると、「初めて」行く場所や、「初めて」触れる人々は、お子様にとって大きな刺激になる可能性があります。今年の夏休みは、「初めて」を体験しに行くご予定を組まれてはいかがでしょうか。

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