四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『目標を持つ、ということ』

2018.09.21

最近、とても忙しい日々が続いています。やるべきこと、やらなければならないことがいっぱいで「目が回る」ような状態です。以前、どこかで「忙」という字は「心を亡くすと書く」という文章を読んだことがあるのですが、私は「心を亡くす」ことなく、充実した毎日を過ごしています(その文章ではちょっと違った意味合いで使われていたのですが……)。


「やるべきこと」があるというのは、幸せなことだと思います。「逆」を考えてみるとおわかりいただけるのではないでしょうか。「やるべきこと」がない毎日は、とても味気ないものだと思います。確かに、いまこの瞬間、10日間程度の「なにもやらなくてよい休み」があり、南の島のリゾートでのんびり過ごすことができるとしたら、うれしく感じるかもしれません。しかし、それがずっと続くとなると……。実際に、いまの私に10日間の休みがあったとしても、「ゆっくり」と過ごすのはきっと1日~2日だけだと思います。


自分のことばかり書いてしまいました。「やるべきことがある」から「充実した日々が送れる」という点では、大人も子どもも同じだと思います。そして、「やるべきこと」の多くは「目標を持つ」ことによって決まります。中学受験という大きな「目標」を持ち、そこに向かって、日々「やるべきこと」をがんばっている小学生は、そういう点において「幸せ」だと思います。


「目標に向かって努力する」「目標に到達するためにやるべきことをがんばる」というのは、決して簡単なことではありません。ときには「つらい」と感じることもあるでしょうし、投げ出したくなることもあるでしょう。人生経験の少ない小学生にとっては「どれくらいがんばったら、目標に届くのか」ということが見えずに不安になることもあるはずです。さらに、「自分はどれくらいがんばることができるのか」ということもわかっていないのが普通です。


きっと、毎日の宿題で大変な思いをしている生徒に「やるべきことがたくさんあって幸せだね」と声を掛けたら、「えぇ~!?」と言われてしまうでしょう。ただ、長い目で見れば、そうした充実した日々が、お子様方の明るい未来につながっていくのです。また、毎日の生活の中でも「目標」と「やるべきこと」がはっきりしていると、生活面や精神面においても良い効果が表れることがあります。たとえば、小学校で友人関係のトラブルを抱えることがあります。大人から見ればたいしたことではなくても、子どもにとっては大きな問題となっている場合もあるのです。そういったときでも、しっかりとした「目標」があれば、それが精神的な支柱となって立ち直ることができることもあります。


「やるべきことがたくさんあって充実した日々」というのは、「やらなければならないことがあって大変な日々」というネガティブなとらえ方もできます。というよりも、毎日の生活の中ではそうとらえてしまうことの方が多いかもしれません。たぶん、それはお子様方ばかりではなく、大人でも同じことだと思います。しかし大きな目標を乗り越えて、「達成感」とともにその日々を思い起こしたとき、きっと「充実」していたと感じるはずです。そして、それは大きな自信となって次の大きな目標に挑戦するための原動力となることでしょう。

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