四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『マスクと国連機関』

2020.10.23

『サクセス12』(中学受験情報誌)をご存知でしょうか。毎号、私がコラム「福が来るアドバイス」を書いているのですが、そのページに私の写真も載っています。先日、武蔵小杉校の小3授業で配布をしたのですが、その写真を見て生徒たちが「先生、こんな顔しているんだぁ!」と言い始めました。4月から授業を担当しているクラスなので、もう半年間の付き合いがあるので、「えっ!?」と思ったのですが、その期間はずっとマスクをしていましたので、生徒たちは私の顔の下半分を見たことがなかったわけです。Zoomでの「双方向Web授業」だけを実施していたとき、生徒たちは自宅で授業を受講していましたのでマスクは着用していません。そのため、私は彼らの顔を見たことがあります。しかし、生徒たちは私の顔をちゃんと見たことはなかったわけです。そんなところにも、新型コロナウイルスの影響はあるのだと改めて感じた次第です。


新型コロナウイルスの影響はまだまだ続いているようですが、少しずつ「新しい日常」「新しい生活」という言葉のもと、日常が戻りつつあるようにも思います。小中高と比較して対面授業再開が遅れていた大学でも、キャンパスに生徒が戻り始めているところが増えてきているようです。


新しい日常の象徴ともいえる「マスク」について、先日生徒たちと話をしました。「マスクに慣れたか?」「マスクをしていて不便に思う場面は?」というようなことを聞いてみたのですが、「もう慣れた」「不便に思う場面はあまりない」という意見がほとんどでした。もう少し突っ込んでみて、「新型コロナウイルスの感染拡大がおさまったら、みんなはマスクをしなくなると思うか?」という点について聞いてみました。この質問については意見が分かれました。「コロナだけではなくて他の病気の予防にもなるから、着け続ける人が多い」「これからファッションの一部になっていくような気がする」という意見もあれば、「やっぱりみんな外すと思う」という意見もありました。皆様はいかがお考えでしょうか。「靴下と同じように、マスクを着けるのが当たり前になる」という意見もあったのですが、その点については「靴下は一度履いたらあまり脱ぐ必要はないけれど、マスクは食べたり飲んだりするときは外さないといけないから、同じようには考えられない」という意見も出てきました。ご家庭でもお子様とお話しいただくと面白いかもしれません。


もしマスク着用が普通になったとしたら、テレビアニメの登場人物もみんなマスク姿で出てくるようになるのでしょうか。のび太くんやまる子ちゃんが、風邪もひいていないのに、ずっとマスクで画面に出ているのはやはりなんとなく不思議な感じがしてきます。


日本では「GoTo●●」というキャンペーンも行われ、感染防止に努めながらの「新しい生活」が始まってきていますが、世界に目を向けるとまだ多くの国で深刻な状況が続いているようです。特に最近はヨーロッパの先進国での「二次感染拡大」が話題になっています。また感染状況の詳細が確認できていない国や地域もあるというニュースも見ました。


考えてみると、今回の「コロナ禍」は全世界・全人類が巻き込まれた「禍(わざわい)」と言えると思います。ここまでのレベルで全世界に影響を与えた物事はあまりないと思います。「戦争」も世界を巻き込んだ「禍」かもしれませんが、全人類への影響という点では今回の「新型コロナウイルス」の方が広いものだと考えています。「オリンピックの延期」という過去になかった事態を考えてみても、そんな風に思います。ちなみに「オリンピックの中止」は過去5回あるそうで、そのいずれも理由は「戦争」ということだそうです。これも来年の時事問題として出題されそうな知識です。受験生の方は調べてみるとよいでしょう。


時事問題という点で考えてみると、全世界的な「禍」の中で、やはり大きく話題になってくるのは国連です。新型コロナウイルスの対応に関してさまざまな発表の中心になったWHO(世界保健機関)などは、出題される可能性はありそうだと考えています。また10月初旬に発表されたノーベル賞で「平和賞」を受賞したWFP(世界食糧計画)も時事問題としては考えられそうです。

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