四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『テスト結果をどう見るか……』

2017.11.10

先週の金曜日に「全国統一小学生テスト」が実施されました。今回も、全国47都道府県の各試験会場で、たくさんの小学生が挑戦しました。各学年の受験者数などは、今後返却される成績帳票に記載されるはずですので、そちらでご確認ください。


さて、気になるその成績帳票ですが、主催の四谷大塚からは来週はじめごろに、各校舎に送られる予定となっています。今回は、その成績帳票の見方に関して触れさせていただきます。


まず目がいくのは、得点・偏差値・順位などの数字でしょう。全国の中でお子様がどれくらいの位置にいるのかはとても気になるところだと思うのですが、ここでご留意いただきたいのは、テストを受験している「母集団」です。「全国統一小学生テスト」は、全国規模で実施されています。2,000を超える受験会場の多くが「塾」であることを考えると、その母集団はかなり高いレベルにあるはずです。しかし、そこにおいても大きな学力差が存在します。成績帳票には都道府県ごとの平均点や順位なども載っていますので、詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、中学受験率の高低によって、やはりある程度の差がついています。


つまり、「全国統一小学生テスト」の母集団は非常に幅が広いのです。そのことを考えると、得点や偏差値などは、ひとつの参考数値というようにご覧いただくのがよいと考えます。


では、偏差値を参考程度と考えると、成績帳票はどのように見ればよいのでしょうか。
私はどのようなテストでも、結果を次の学習につなげていくためには、「正答率」を見ていただくことをお勧めしています。設問ごとに正答率とお子様の答案を比較分析していくと、お子様の現時点における学習状況がよくわかってくるはずです。単純にどの単元内容の理解が不足しているかだけではなく、そのテストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。普段はほとんどしないようなミスを連発しているときは、「集中できていなかったのかな」といった感じです。


正答率に注目して分析すると、全体の得点や偏差値が持つ意味も変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついていての偏差値60と、「正答率」が低い問題(30%以下)でも正解しているが、60%台の問題でミスをしての偏差値60とでは、その対策も違ってくるわけです。


また、テスト全体の評価も変わってきます。「正答率が低い問題」=「難しい問題」といえますので、その問題にマルがついていればほめてあげられるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて正解にたどりついて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『あたった』」というケースもあります。この場合は、手放しでほめてしまうと、お子様は納得がいかないことでしょう。「なんでもいいからあたればいいんだ」というように考えてしまう危険性もあります。


さらに、小学生の場合、テスト結果を左右するのは「学力」「学習定着度」だけではありません。一番大きな要因は「テストを受けたときの精神状態」だと、私は考えています。ある程度精神的に成長してくれば(高校生くらいになってくれば)、どんな状態でもその時点の100%の実力をテストにぶつけることができるようになります。しかし、小学生の段階では、なかなかそうはいきません。普段の教室とは違う会場でのテストであったり、出かける前に親子ゲンカをしたりであったり、そんなこともテストの結果には大きく影響してくるものです。


今回の「全国統一小学生テスト」でも、いつもとは違う雰囲気のなか、より気合が入って集中していたお子様もいるでしょうし、緊張してしまって普段だったらできる問題で失敗してしまったお子様もいらっしゃるかもしれません。
成績帳票にはそういう要素も反映されていますので、当日のお子様のご様子も考慮に入れながらご覧いただきたいと思います。

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