四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『中学受験へ向けた「親の役割」と「サポート」②』

2018.10.05

前回の記事に引き続き、今週の火曜日(10/2)に実施させていただいた「クローバーセミナー」の内容をご紹介させていただきます。前回は、セミナーの前半でお話しした「中学入試は親子の受験」「中学受験において親の最大の役割である、『塾選び』『学校選び』」について書かせていただきました。


今回は後半部分の「日常生活における親のサポート」と「低・中学年から最難関中を目指すために意識するポイント」についてご紹介いたします。


「日常生活における親のサポート」に関しては、以下の5つのアドバイスをさせていただきました。

  • ① 常に子どもの精神状態を意識する
  • ② 子どもを客観的に理解する
  • ③ 塾の先生との連携を密にする
  • ④ 日常生活において「子どもの気持ちを引き立てる」工夫をする
  • ⑤ 子どもの感情を理解し、親も感情をコントロールする

以上の5項目ですが、これらをまとめていうと「お子さまの『今』をしっかり把握して、明るく前向きに中学受験学習に取り組めるようサポートする」ということになります。お仕事をしていて忙しい方もいらっしゃると思いますが、なるべく「子どもを見る」「子どもを理解する」ようにしてください、とお話ししました。当たり前のことではありますし、私があえて申し上げることではないかもしれないのですが……。


また「一歩上を目指すために」というテーマで、「低学年・中学年から最難関中を目指すためのポイント」を3つお伝えしました。それは、「自己肯定感」「意志力」「精神的成長」です。詳しくお話ししてしまうと、このテーマだけで2時間以上のセミナーになってしまいますので、今回のセミナーでは簡単にご紹介させていただくだけに留めました。ですが、当日お書きいただいたアンケートを拝見すると「そこをもう少し詳しく知りたかった」というご意見もいくつかいただいておりますので、この3つに関して少し詳しく書かせていただきます。


「自己肯定感」については、このブログでも以前書かせていただいておりますが、小学生にとっては「自分はできる」と漠然と感じられるような感覚です。この「自己肯定感」について国際的な比較を行ったところ、日本の若者は総じて低い結果が出たという新聞記事を読んだことがあります。


中学受験に限っていえば、「見たことがない問題にも前向きに取り組む」「難しそうに見える問題にも果敢に挑戦する」という意識は、最難関中受験へ向けては絶対に必要になります。「自己肯定感」の逆は「自己否定・自己制限」という感覚です。この感覚は、「この問題は自分には無理そうだ」「わからないからあきらめる」という気持ちにつながってしまうのです。


大人になってから「自己肯定感」を高めるためには、「自分自身の価値を自分で認めて、自分がかけがえのない人間であると認めるようにする」といった方法などがあるようです。一方で小学生にとっては、まだ価値基準も定まっていないような状態ですから、親が「子ども自身の価値を認めて、かけがえのない人間であると認める」ことによって、お子様の「自己肯定感」は高まるはずです。逆に「人格的な否定」につながるようなしかり方をしてしまうと、「自己肯定感」は下がっていってしまいます。また、日常的な「小さな成功体験」も「自己肯定感」を高めることにつながっていきます。そんな視点を持って、お子様に接してあげてください。


「意志力」「精神的成長」の2つについては、次回「中学受験へ向けた『親の役割』と『サポート』③」として書かせていただきます。

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