四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『2019年中学入試スタート!』

2019.01.16

中学入試が始まりました。1月10日からスタートした埼玉県私立中入試の結果も出始めています。このホームページに速報が掲載されていますので詳しい結果は割愛いたしますが、多くの中学校でこれまでの早稲田アカデミーの合格者数を上回っています。これからの入試結果にも、ぜひご期待ください。


1月に入ってからの小6受験生たちの様子を見ていると、全員第一志望校に合格してほしいと強く思います。自習室で黙々と問題演習に取り組んでいる受験生、私の顔を見るたびに「絶対合格します!」と宣言してくれる受験生、先生だけでなく事務のお姉さんにもハチマキに激励のサインを頼んでいる受験生……。生徒たちの姿からは、「本当に合格したい」という強い気持ちを感じます。最後の最後に入試の結果を左右するのは、この「想い」の差であると私は思います。早稲田アカデミーの「ハチマキ」は前時代的なもののように思われることもありますが、私はこの「想い」のひとつの表れであると考えています。ですから、今までがんばってきた証として、また応援してくれる先生や周りの人たちからの励ましの表れとして受験会場に持っていき、不安を感じたときにはしっかりと握り締めてみるように生徒たちに話をしています。生徒の中には小4の夏期合宿のハチマキから小6の正月特訓で使ったハチマキまで、全部で4~5本のハチマキをカバンに結びつけて、受験会場にやってくる生徒もいます。


現在の中学入試は「質的な激戦」といわれることがあります。20年前くらいまでの首都圏では、中学入試全体の志願者数が私国立中学校の定員数よりも多く、結果として「私立中に通うことができない」という受験生も出ていました。「量的に(倍率的に)厳しい戦い」だった、と言うことができるかもしれません。その後、少子化の影響と中学校定員の増加(高校入試から中学入試への定員変更)などがあり、現在の首都圏中学入試全体では「志願者数<学校定員」という状態になっています。もちろん、難関校や人気校の倍率が1倍を割り込むことはないのですが、以前と比較すると実質的な倍率は低くなっています。


一方で、ここ10年ほどは、インターネットを中心に入試に関する情報がたやすく手に入るようになりました。応募倍率だけではなく、過去数年の実質倍率や合格想定ラインなども比較的簡単に知ることができます。その結果、中学入試における受験校選定の「精度」が上がってきているのが現状です。また、進学塾における「進学指導・受験校指導」のレベルも高まってきているため、各校受験生の成績範囲が非常に狭くなってきています。わかりやすく言い換えると、「合格できればいいな」という「記念受験」や「間違いなく合格できる」という「すべり止め受験」の数が減り、受験校のほとんどが「合格可能性があり、進学意志もある」という学校になってきているのです。このような結果として、「質的な激戦」になっているわけです。


同じレベルの生徒たちとの戦いのなかで最後に合否を分けるのは、「合格したいという強い想い」、そして「これまでがんばってきた自分に対する自信」だと私は思っています。試験会場では「いつも以上の力」を出すことはできません。ただ、「いつも通りの力」を出すことができれば合格できるのです。中学入試が始まり、私も受験生の応援に試験会場まで行っています。握手をしながら、「がんばって!いつも通りに!」という言葉をかけています。

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