四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新学年への準備』

2020.01.15

埼玉県の私立中学入試の結果が出始めています。週明けの1月20日からは千葉県の私立中でも入試がスタートします。受験生にとっては、「入試本番の真っただ中」という時期です。一方で非受験の皆様にとって1月は「新学年へ向けた準備期間」となります。ではこの時期にどのような準備を進めていけばよいのでしょうか。


「新学年準備」と聞くと、学習内容的に「どの単元を復習しておけばよいのかしら」と考えてしまいがちです。しかし、学習内容面よりも、まずお考えいただきたいのは、生活習慣面です。学年が上がれば、家庭学習に必要な時間も増えていきます。私は保護者の皆様に、理想的な家庭学習時間として、小学校4年生では「一週間あたり6~8時間」、小学校5年生では(クラスによっても異なりますが)「一週間あたり10~12時間」程度とお話しさせていただいています。もちろん、お子様の学習スピードや得意・不得意によっても差が出てくるところだと思います。また、集中できる時間をどれくらい持続できるかによっても時間数は変わってくると思いますので、上記の時間は「理想的」「標準的」なものであるとお考えください。新学年を迎える前の準備として、現時点でのお子様の一週間の生活状況(就寝時間や習い事など)を確認し、上記の時間をどの曜日に組み込むかをお考えいただくとよいでしょう。


家庭学習を考えるときに、一番ご留意いただきたいのは、学習のスタート時間です。決められた時間になってもなかなか「腰が上がらない」というご相談を受けることがよくあります。新学年からのひとつの目標として「決めった時間には、決められた場所に座って、学習を開始する」という習慣を設定しておくとよいでしょう。できれば1月中にスタートしておきたいものです。1月中は、新年度からと比較をすると、宿題の絶対量は少ないはずですから、考えていた時間よりも早く終わると思いますが、予定していた学習内容(宿題)が終われば、そこで終わらせていただいてかまいません。何よりも、決められた時間にきちんと学習を始めることが重要です。


併せて、お子様にとって一番効率的に学習を進められる時間がいつかという点も観察しておいていただければと思います。「朝型」「夜型」などという言葉もありますが、それだけではなく、例えば体を動かす習い事の後などには、疲れて集中できないお子様もいますし、逆に体を動かした後の方が、学習への集中力が増すタイプのお子様もいらっしゃるようです。お腹が空いているときの方がいい方もいれば、しっかりと食事をとった後の方が集中できる方もいます。新学年になって学習難度が上がれば、より集中して家庭学習に取り組むことが必要になってきます。特に難度の高い課題を進めるときには、学習計画の中で「集中できる時間」に行うように設定することが大切になってきます。


塾では、学校よりも一足早く「新学年」への切り替えを迎えます。そのタイミングで、お子様方の気持ちも切り替わってくるはずです。新しいテキストもお手元に届いていると思いますが、それを見ているだけでも、「新学年ではがんばろう!」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。早稲田アカデミーでも「新年度オリエンテーション」などを実施し、より高い「やる気」をつくるようにしてまいりますが、ご家庭でもぜひ「よいきっかけ」としていただければと思います。

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