四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏休みが終わり……』

2020.08.19

「夏休みが終わり……」という言葉は、例年ですと9月の初めに書いていたのですが、今年は「夏期講習会後半」がスタートしたところで書くことになってしまいました。昨日(8月18日)から、早稲田アカデミー各校舎では夏期講習会の後半がスタートしています。夏期講習会後半では、多くのクラスで二学期に学習予定の単元の「先取り」カリキュラムが組まれています。どの学年でも二学期の学習内容は一学期と比べると、一段階上のものになります。たとえば、小3算数ではいよいよ「植木算」や「和差算」などのいわゆる「特殊算」が出てきます。ここから中学受験算数の本格的な学習が始まりますので、特殊算の考え方そのものというよりも、「図を書いて考える」といった基本的な内容から学んでいくことになります。しっかりと時間をとって導入することが必要になりますので、時間的に余裕のある夏期講習会から触れていくカリキュラムになっています。その他の学年・クラスでも、それぞれに必要な一段階レベルを上げた学習が始まっていますので、集中して授業に取り組むようにご家庭でもお伝えください。


小学4年生以上で「夏期集中特訓」に参加された皆様はいかがでしたでしょうか。私の校舎(武蔵小杉校)の生徒たちも充実した時間を過ごしたようです。「なんとなくだけど『一生懸命やる』っていうのがわかった気がする」といった生徒がいました。毎年の「夏期合宿」ですと、「夏期合宿から帰ってきたときは興奮して、やる気に満ちていたんですけど、3日しか続かなくて……」というようなお話を聞くことがあります。今年の「夏期集中特訓」は毎日「家に帰っていた」ので、お子様の大きな変化には気付かれていらっしゃらないかもしれませんが、受験という同じ目的を持った生徒だけで、一日約10時間の授業に集中して取り組んだ経験は、きっと大きな刺激になったことと思います。例年とは違う「短い夏休み」の中の4日間・5日間……テレビやゲームなどから離れて、真剣に勉強だけに取り組んだ時間と、それをやり遂げてきた自分を振り返ると、大きな「達成感・満足感・充実感」を得たことと思います。その「やり遂げた自信」「本気で勉強に取り組んだ時間」「同じ目標を持った仲間からの刺激」などは、決して色あせることなく心の中に残っているはずです。そして、その経験と思いはこれから先の入試において、さらにはその先の人生でも、大きな糧となり支えとなってくれるものと考えています。


さて、小学校での授業が今週の初めから再開しているところも多いと思いますが、8月中の授業は「一学期に含まれる」ということで、「始業式」は改めて9月に行われるところがほとんどのようです。普段とは違う夏ということもあり、私もいろいろと戸惑う場面もありました。「夏らしさ」を感じる瞬間が少ないというイメージです。炎暑という言葉がぴったりの暑さではありましたが……。そんなときにふとつけたテレビで「甲子園の高校野球中継」を放映しているのを見た瞬間に、なにか「ホッと」したような気分になりました。


残念ながら、新型コロナウイルス感染症については、まだまだ「収束に向かっている」という状況ではないようです。社会全体として「新型コロナウイルスに対する慣れ」が出てきているとも言われていますが、だからこそ「感染拡大防止対策」は徹底していかなければならないと考えています。校舎の中でも「マスクの着け方」や「手指消毒のやり方」を再度話しています。


今年の後半も、まだまだ日常の生活には戻れない時期が続きそうですが、未来に向かって頑張り続けるお子様方を応援し続けていきたいと考えています。

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