四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『文章中の登場人物の気持ちが読み取れません・・・。(1)』

2011.06.27

今回も「低学年セミナー」にお越しいただいた方のご質問にお答えしたいと思います。

『長文読解が苦手で、特に文として書かれていない主人公の気持ちを読み取ることができません。どうしたら読み取れるようになるのでしょうか。』(小2・男子保護者)
『国語が苦手です。どのように勉強していったらいいでしょうか。特に長文の読み取りなど。』(小3保護者)

国語の文章読解に関するご質問です。やはり多くの保護者の皆様が「読解力」に関しては不安を抱き、伸ばしていきたいとお考えのようです。私もいままでにたくさんのご質問を受けてまいりました。

「国語力は生きる力、学ぶ力の背骨を作る」

ご存知でしょうか、灘中学校・高等学校の伝説の国語教師と言われる橋本武先生。先日も98歳で教壇にお立ちになったというニュースを拝見しました。これは、その橋本先生のお言葉です。『学ぶ力の背骨』・・・本当にその通りだなぁ、と思います。中学受験へ向けてだけではなく、将来の中学・高校・大学生活、さらには社会に出てからも「背骨」がしっかりしていれば、骨太の「生きる力」を持ち続けることができるように思います。

「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなります。そういうことを私は教えようと思っていません。なんでもいい、少しでも興味を持ったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。」

これも橋本先生のお言葉です。本質的な読解力向上のポイントが集約されている言葉だと私は思っています。この言葉には、二つのポイントが含まれています。ひとつは「永続的な文章を読み取る力」、そしてもうひとつは「興味」ということです。

実は、中学受験を突破するだけの「読解力」ならば、比較的簡単に教えることができます。長文とは言っても所詮4,000字程度の文章なわけですから、「段落読み」などの読解テクニックを駆使していけば、文章内容を把握することは、何とかできるようになります。しかし、これは本質的な読解力ではありません。受験学年になっても出題文を読み取ることに苦労している場合は、こういったテクニックで得点を取ることを教えていきますが、小4までであれば、本質的な読解力に目を向けてもらいたいと考えています。

では、どのようにすれば本質的な読解力が身に付くのか、という点に関しては、少々長くなってしまいましたので(2)に続けさせてください。(6月28日公開予定)

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら