四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「さぁ、マンスリーテスト、組分けテスト!」

2017.06.09

先週の日曜日(6/4)に「全国統一小学生テスト」が行われたばかりですが、今週末には各学年で、第11回~第14回のまとめとなるテストが行われます。「全国統一小学生テスト」は、出題範囲が各学年1学期までの「総合的な学力」を評価するテストなのに対し、「マンスリーテスト」「組分けテスト」はここまで4週間分の学習単元の定着度を試すテストになっています。そういった点では対策がとりやすいテストといえます。


今回(6月)のテストは、早稲田アカデミーの夏期講習会のクラス分けや、夏期合宿での参加ホテル・クラスにも影響するということもあり、気合が入っているお子様もいらっしゃると思います。私が担当しているクラスでも「組分けテストで絶対に良い成績をとる!」と言っている生徒や、塾に早めに来て自習室で組分けテストの対策プリントの復習をしている生徒もいます。


そんなお子様に向けて、直前ですが、いくつかアドバイスを。

まず、算数に関しては、次の二つのポイントを必ず押さえてください。


①計算でミスをしない。

計算問題に限らず、文章題を解いていく過程でも計算をミスしてしまえば正解することはできません。計算ミスの多いお子様に対して、「よく見直しをしなさい」というお話をされる方がいらっしゃいますが、小学生にとって「見直し」をしてミスを発見する作業は意外にハードルが高いものです。また「組分けテスト」は問題量も多いので、見直しの時間を取れないことも多いはずです。私は「計算は工夫してなるべく楽に解きなさい」「必ず1回で正解を出しなさい」という指導をするようにしています。


②復習内容で失点をしない

「組分けテスト」の算数では、約7割が当該週の単元内容(今回であれば第11回~第14回)から、約3割が復習内容(第10回以前の単元)から出題されます。今回の算数であれば、第6回~第9回の学習単元あたりがポイントになります。小4では「小数・分数の単位を含む問題」「正方形・長方形の面積」あたりが、小5では「円」「割合の文章題(食塩水・売買損益)」「差集め算」あたりが出題されることになるでしょう。復習単元の出題は応用的なものではなく、基本的な出題になるのが一般的ですが、実はその問題の正答率は高くなく、ここで得点差(成績差)がついてしまうことが多いようです。気になる方は、ぜひ予習シリーズを見直しておいてください。


国語の対策としては、「漢字」と「知識単元」を中心に復習しておくのがよいでしょう。文章問題は出題される文章によって「読み方」や「考え方」が違うため、直前の対策は取りにくいと思います。「暗記系の学習」をしっかりと固めておくことをお勧めいたします。


理科・社会に関しては、基礎内容の定着を最優先に行ってください。また、出題される問題は、四谷大塚教材(予習シリーズ・演習問題集)の類題に近いかたちが多いので、まずはそれらの教材をしっかりと復習することが大切です。


さらに、理科に関しては、比較的出題されやすい単元がわかりやすいはずです(保護者の方が見ても...)。たとえば、小4の今回のテストであれば、復習問題としては「天体(太陽・月)」が狙われやすそうですし、小5の復習問題でも「星の動き・月の満ち欠け」あたりが気になります。さらに「てんびんとばね」も...。今回の学習範囲では「酸素と二酸化炭素」が応用問題で出題されそうなのでは、と個人的には思いますが、ここまでくると「ヤマをはる」というレベルになってしまいますね。


そして、テストに向けて一番考えなければならないのは、お子様が自分の力を100%発揮できるようにサポートしてあげることです。小学生の場合、そのときの気分や体調によって、テスト結果が大きく変わってしまうことがよくあります。前日の夜遅くまで対策プリントをやっていて睡眠不足で受験をすれば、できるはずの問題で間違えてしまうこともあるはずです。家を出る直前にお母様とケンカをして気持ちが落ち込んでいれば、集中して問題文に取り組むことはできないでしょう。お子様が万全の状態でテストに取り組めるように、ご家庭でもサポートしてあげてください。

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