四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『塾の先生という仕事』

2012.02.29

以前の記事の中で、『塾の先生になりたい』という生徒がいるという話を書かせていただきました。パイロットやサッカー選手、パティシエといった「憧れの職業」とは少し異なるような気もするのですが、塾講師という仕事そのものの位置づけも昔とは変わっているように思います。早稲田アカデミーでも四月から新入社員を迎え入れることになりますが、大学卒業後の一つの就職先として、『教育産業』というジャンルがあり、早稲田アカデミーは東証二部上場の優良企業として選択されているそうです。私が早稲田アカデミーでの仕事を決めた20数年前とは少し趣が違うようにも感じています。

実はそんなことを感じたのは、今日このブログを書かせていただいているこの瞬間、雑誌の取材を受けているからなのです。『塾の先生に密着!』という企画の記事だそうで、保護者の皆様や生徒が普段あまりご存知ない塾の先生の一日を、タイムスケジュールに沿って紹介する記事ということです。あまり写真写りがよい方ではないので(実物の問題だという意見もあります)、取材などは得意ではないのですが、いまこの瞬間もカメラに狙われながらパソコンに向かっています。確かに「昼間の授業がない時間、先生たちは何をしているんですか」という質問をいただいたこともありますし、「あまりお忙しくない時間にゆっくり相談させていただきたいのですがいつがよろしいですか」というお話も聞いたことがありますので、おもしろい企画かも知れないと思いました。私の一日を追いかけられてしまいましたので、もしよろしければお目をお通しください。日本経済新聞出版社の『ducare』という教育関係雑誌です。3月16日に発刊予定とのことでした。

塾の先生という仕事を考えると、その一番のやりがいは、未来を創る仕事だということだと思っています。早稲田アカデミーのある講師が『自分の夢は将来教え子の中からノーベル賞を受賞する生徒が生まれることです』と言ったことを思い出します。正直な話、今回の取材ではありませんが、先生という仕事は表舞台に出るものではない気がしています。表舞台で華やかに活躍する人間の礎となり、世の中に送り出す仕事が、教師や先生と呼ばれる仕事なのだと考えているのです。中学受験や高校受験に合格するためのテクニックや知識を詰め込むだけではなく、子供たちの将来のために今を指導していく、その視点を持ち続けて生徒たちの前に立ちたいという気持ちを改めて強く抱きました。そして、そのように考えてみると、目の前にいる子供たちがたのもしく見えてきたりもします。宿題の完成度が低くて、それを指摘されてシュンとしている彼らの中に、将来の総理大臣候補、ノーベル賞候補、芥川賞・直木賞候補、オリンピック選手候補がいるわけです。そんな彼らの未来のために、がんばってまいります。

さて、明日は早稲田アカデミー池袋本社で行われる『プレ中学入試報告会』でお話をさせていただきます。ご予約いただいている方も多くいらっしゃると思いますが、前半では教務部次長の千葉より「今年度の入試概況」について、後半では私より「中学受験をする意味」ということを中心にお話いたします。今日の雪が残りそうですので、お足元にご注意いただきお越し下さい。

■□四つ葉のクイズ 其の25 解答発表□■■
四つ葉クイズ其の25解答_img


正解できましたでしょうか?次回のブログでは、明日行われるプレ中学入試報告会でとらせていただくアンケート(我が家は多数派 OR 少数派)結果【前編】を公開いたします。

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