四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『質問への答え方~自分で考える力を身につけるために~(2)』

2012.04.13

間に記事(『私語のない緊張感のある授業』)をひとつ挟んでしまいましたが、前々回の『質問への答え方』の(2)となります。(1)では、質問して解説を聞いただけでわかったつもりになるということは、非常によくないことである。そうならないためには、しっかりと考えたうえでの質問でない場合、もう一度自分で考えてこさせるようにするべきであると書かせていただきました。おそらく、ここまでについてはご理解いただけたと思います。しかし一方で、わかってはいるけれど、そのような対応をする時間がないというお声も聞こえてきそうな気がします。確かに、この方法は非常に時間のかかるやり方です。特に小3・小4生の段階であれば、その問題をひとつ解くだけであれば自分で考えて理解しなくても、解き方を覚えてしまえば、とりあえず正解にたどり着くことはできますから、時間のかからない方法でやってしまいたいというお気持ちもわからなくはありません。

しかし、ここでご理解いただきたいのは、今お子様方が学んでいるのは目の前にあるひとつの問題の解き方ではなく、学習の仕方そのものであるということなのです。そう考えると、今の時点で少々時間がかかっても(場合によっては時間がかかりすぎて、その週の単元が定着し切れなかったとしても)早いうちに身につけておかなければならないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。小5以上になると、全ての問題の解き方を丸暗記して解いていくことはできなくなります。その時になって、自分で考えていくように方向転換をするのはなかなか難しいことです。逆に小4までに自分で考えていく学習方法・学習習慣を身につけた生徒は、質問の仕方そのものも上手になります。自分がどこまでわかっているのか、そしてどこで躓いているのかを理解した上で質問に来ますので、その先に進むためのアドバイスも容易です。時間も短くて済みますし、何よりもポイントがはっきりしているので、その一回の質問で確実に階段を一段上ることができるわけです。『成績のいい子は質問の仕方がうまい』と言われますが、その通りであり、その土台は小4までに作られるのです。

質問の上手い生徒になれるように、ぜひご家庭でもうまく導いていただければと考えます。


■■□四つ葉のクイズ 其の31□■■
四つ葉のクイズ 其の31

正解は次回のブログで発表します。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら