四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『台湾講演会報告~台北の生徒の通塾状況と台湾新幹線~』

2012.06.22

予告しておりましたように、今回は台湾での講演会の模様をご紹介したいと思います。海外生対象の講演会の場合、お越しいただく方の学年や帰国先もさまざまなので、学年や地域を絞った内容ではなく、日本全体の教育の概略について触れさせていただくことが多くなります。校舎での保護者会やクローバーセミナーでお話させていただく内容とは異なり、より広い視点で話すことになりますので、準備段階で私自身にとってもいろいろ勉強になります。今回は、『大学で学ぶために必要な力が入試で試される』というところからお話をさせていただきました。2月に日本数学会から発表された『大学生の数学基礎力調査結果』は、新聞やテレビニュースなどでも『大学生の4人に1人は平均の意味がわかっていない』と報道され話題になったのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。そもそもあの調査自体が大学の数学の先生方から「大学新入生の学力が低下している」という危惧から始まったもののようです。そして、日本数学会からの提言として、大学入試問題の出題方法に関しても触れられていました。当然、大学入試がその方向で進むとすれば、中学入試や高校入試もその影響を受けることになるはずです。また、大学入試センター試験が二種類になることの背景にある、現在の高校生の学習状況などについても触れさせていただき、そこから導かれる小学生・中学生としての学習の方向性について話を進めました。

もちろん具体的な首都圏の入試の話にも触れさせていただいたのですが、単に合格するための学習ではなく、さらに先で学ぶための力を身につけるために、いまこの瞬間に必要なことを行うという観点での話は、ご参加いただいた皆様に非常に好評であったようです。

さて、ここからは台湾に赴いた雑感を少々書かせていただきます。今回の講演会を主催していただいたウイング台北校とウイング台中校にもお邪魔したのですが、一番驚いたのはのは、生徒たちが送り迎えなく自転車や徒歩で通塾をしていることでした。海外の日本人生徒を対象とした塾にはいくつかうかがったことがあるのですが、夜に子供が街を歩ける国はほとんどなかったと記憶しています。日本人からみれば台湾の町並みは雑然としているのですが、治安はよいため(車にさえ気をつければ)お子様ひとりでの通塾ができるそうです。

前の記事にも書かせていただいたのですが、残念ながら観光の時間はほとんどとれない強行ツアーでしたので、唯一楽しみにしていたのは台北と台中を往復した台湾新幹線だったのですが、本当にまったく同じでした。東海道新幹線の『のぞみ』にオレンジのカラーリングをしただけで、内装もそっくり。ただ、ドアの上の電光掲示板に流れている文字が中国語だという点だけが違っていました。



本日は、『我が家は多数派or少数派』アンケートの後半(前半は、20日のブログにて公開)を公開させていただきます。皆様、イメージ通りの結果でしたでしょうか?



次回のブログでは、四つ葉のクイズ其の40を出題する予定です。お楽しみに。

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