四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏休みへ向けて』

2012.07.04

夏休みは、一年間で最もまとまった学習時間がとれる時期です。よってどの学年のカリキュラムでも、ここにかなりの学習量を組み込んでいるというのがひとつの理由です。例えば、早稲田アカデミーの小3・小4の場合、夏休みの前半に復習単元を中心に行う『夏期講習会』において、さらに深く考えていく力を育てるようなカリキュラムが組まれます。また、後半では二学期以降の重要単元の先取りを行う『スーパーセレクトゼミ(SSゼミ)』を設置しています。

中学受験カリキュラムは、四谷大塚の予習シリーズカリキュラムをはじめとして、その多くが小6の一学期(夏休み前)までで単元学習を終了させるようになっています。それ以降は、新しい単元は登場してきません。そのため夏休みの段階で入試問題が解けるはずとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、実際にはそうではないのです。解いてみたとしても合格点まではほど遠く、場合によっては自信を失うことにつながりかねません。なぜこの時点で入試問題を解くことができないかというと、それまでの学習内容が頭に「入っている」だけで、「定着して使いこなせる」ところまでには至っていないからです。そこで、小6の夏休みはそれまでの学習単元の総復習期間となるわけです。もちろん学習量自体も増えますが、いままでを振り返って、自分の中で「穴」になっている部分を埋めていく作業ですから、なによりも「精度」が求められるわけです。精度の高い学習をしていくためには、それに臨むときの気持ちが重要になってきます。

しかし、小学校6年生の夏になったからといって、急に学習へのモチベーションが高まるわけではありません。だから小5の夏に小6夏のシミュレーションをしておく必要があるのです。そして、小4までの夏には、夏休みを楽しみにする気持ちを作っておくことが必要なのです。学習へのモチベーションを上げることが最終的には大切なのですが、夏休みという期間に対して気持ちが高まっている状態が先にある方が、学習に対するモチベーションも上がりやすいからなのです。夏休みそのものを楽しみにしていれば、そこで行われる講習会に対しても気持ちが前向きになるということです。

今日から夏休みへ向けてお子様の気持ちを高めていくような働きかけをしてあげてください。ご旅行に行かれる場所についての話でもかまいません。一緒に見に行く映画を選ぶのもよいでしょう。まずはお子様が夏休みを楽しみにするという状態を作るところからスタートしてください。そして何よりも大切なのは、保護者の皆様ご自身がお子様との夏休みを楽しんでいただくということなのです。


■■□四つ葉のクイズ 其の41□■■
四つ葉のクイズ 其の41

正解は次回のブログで発表します。

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