四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『クローバーセミナーを実施いたしました』

2012.10.19

本日(10/19)の午前中に、早稲田アカデミー池袋本部の5号館ホールにて今年度3回目となる『クローバーセミナー』を実施させていただきました。昨日は台風の影響からか、かなりの雨が降っており、本日遠くからお越しになる皆様が心配だったのですが、今朝は一転、さわやかな秋の晴天で安心しました。

クローバーセミナー会場の様子
クローバーセミナー会場の様子


入場券やアンケートを拝見させていただいたのですが、本当に遠くからお越しいただいていた方もいらっしゃり、ありがとうございました。ご予約で満席となっていたため、後の方の席は椅子席だけとなってしまっており、ご不便をおかけしたことかと思いますが、一生懸命お話をさせていただきました。早い時期での締め切りになってしまったこともあり、お越しになれなかった方もいらっしゃると思いますので、またお越しいただいた方には「復習」していただくために、簡単に本日のセミナーの内容について書かせていただきます。

今回は『秋から始める学校選び ~保護者が知っておかなければならないこと~』として、大きく二つの内容についてお話させていただきました。一つ目は学校を選ぶために必要な考え方に関して、二つ目は、受験校を選んだ後その目標に向けた学習を継続させていくためにどうすればよいかということに関して、お話をさせていただきました。

前半の「学校選び」に関しては、結論として、『子どものために』という軸をしっかりと持つことが必要である、とお話いたしました。もちろん、中学受験もそのための学習も、「子どものため」のものなのですが、受験学習を進めていく中で、ともすれば「合格させるため」「成績を上げるため」の方が大きくなってしまい、気が付くと「子どものため」という視点がずれてしまうことがあります。もちろん大学進学実績も大切なのですが、単に大学の名前だけではなく、子どもの適性を考えれば、どの学部に進学している生徒が多いのか、という視点も必要であったりします。

また、中学高校の6年間で将来の「夢」を見つけていくと考えれば、大学進学という出口だけではなく、その6年間をどのような環境で、どのような思いで過ごすかということも非常に重要であるはずです。もちろん、小学生が自分で『自分は将来こうなりたいから、この中学校に進学をし、大学はこの大学のこの学部を選ぶ』というところまで考えることはできません。まずは、ご両親の意見をきちんとお子様にお伝えいただき、そこから自分の将来を漠然とでも考える端緒としていただきたいと思います。今日のセミナーをそのきっかけにしていただければとお話いたしました。

後半は『学習意欲を継続させる』というテーマに関しては、いくつかのポイントや生活上のヒントをお話したのですが、ここでは『学習が継続できない二つの要因』について触れさせていただきます。

① 学習・勉強はすぐに結果が出るものではない。
成績は右肩上がりに伸びていくものでないことは、保護者の皆様もご理解いただいているはずです。しかし、どうしても結果を求めたくなってしまいます。自分で学習をしているのであれば、実感として、理解できていることや成長していることも分かるのですが、子どもがやっていることなので、きちんと前に進んでいるかどうかをわかりやすい形で確認したくなるお気持ちはわかります。しかし、結果というものはすぐ形として表れるものではないのです。お子様を信じて、お子様にご期待いただいて待つことも大切なことになります。親が焦って結果を求めてしまうと、子どもも結果が出ない(出せない)自分にストレスを感じ、勉強に対するやる気を失ってしまうことになるわけです。

② 学習・勉強には、その邪魔をする強大なライバルが存在する。
「強大なライバル」とは、「勉強以外の誘惑」とお考え下さい。テレビ・ゲーム・マンガ...などです。誘惑を全て断ち切って、ストイックに学習に取り組むことが必要なわけでは、もちろんありません。この「ライバル」を弱体化させるためには、生活の中での工夫が必要です。学習する場所とそれ以外のことをする場所をきちんと区別すること、学習時間とそれ以外の時間を分けること...など、ご家庭での環境に合わせて工夫をしてみてください。

限られた字数では、なかなかお伝えできませんが、本当に簡単にまとめるとこのような内容を具体的な事例も交えながらお話させていただきました。お子様の教育だけではなく、未来や毎日の生活をお考えいただくヒントになれば幸いです。

終了後に回収させていただいたアンケートに、たくさんの皆様から私の足の怪我をご心配いただくコメントがございました。ご心配をおかけし申し訳ありません、ありがとうございます。今日は杖をついてお話させていただいたのですが、次回は杖もなくなり完治しているはずです。

『次回は私の誕生日になりますので、自分へのプレゼントとして参加させていただきます』というアンケートがございました。本当にうれしく感じました。精一杯準備をし、お役に立つお話をご用意させていただきますので...。

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