四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『入試にまつわるいくつかのこと』

2013.01.25

茨城からはじまった1月の首都圏入試が一段落しつつあります。早稲田アカデミー全体としては、多くの学校で昨年を上回る合格者数を記録し、2月の都内・神奈川入試へ向けて大きく期待が持てる結果となっています。合格者数などの入試結果はこのホームページ上で随時公開してまいりますので、ぜひご注目ください。


一方で、入試である以上、合格できることもあれば、不合格という結果になってしまうこともあります。模試ならば、『あと何点で合格ライン』というような判定もあり、次につなげることもできますが、入試の結果は得点ではなく、合格か不合格かという二つでしか出てきません。不合格という結果をつきつけられた受験生は大きなショックを受けてしまっていることでしょう。小6受験生は、どんなに成績が良くても、まだ12歳なわけですから、どこかに子供らしい「甘え」や「甘さ」を残しているものです。多くの受験生は入試という現実の厳しさを頭では理解していながらも、どこかで誰かが助けてくれる、きっと何とか受かるんじゃないか、というような「甘さ」も持っているものです。そこに厳しい結果が突きつけられるわけですから、ショックを受けるのはよくわかります。ただ、そのショックが厳しい現実を直視することにつながり、大きく成長する受験生の姿をこれまでたくさん見てきました。そこから立ち直った生徒は精神的にも一回り成長し、たくましくなり、次につなげることができるようになるはずです。


いま、この瞬間、厳しさを感じている受験生の皆さんもいることでしょう。いま流した涙が、きっと皆さんを明るい未来へと導いてくれるはずです。ひとつの学校の「不合格」という結果で、いままで早稲田アカデミーで身につけてきた力が消えてなくなるわけではありません。前回の記事にも書きましたが、いままでがんばってきた自分を信じて、目の前の問題に集中すること、いまはそれだけを考えてください。


入試激励会などではよく『実力を100%出し切ってきなさい』ということを話します。受験直前の保護者会でも『いままでの力を出し切れるように精神状態と体調に気を配ってください』というような話もしています。しかし、入試会場ではどんなことが起こるかはわかりません。いままで研究し分析してきた過去問と一気に出題傾向が変わってしまうこともあります。問題を解く環境も、机や椅子、暑さ寒さなど、普段とは違う状況の中で受験しなければなりません。たまに聞くこととしては、「隣の生徒が消しゴムを使っていて机が揺れた」「隣の生徒がぶつぶつ言っているのが気になった」というような話もあります。どんなことが起こっても動揺しない精神力も入試の結果を分けるひとつのファクターにもなることがあるのです。


これから2月の入試を迎える受験生の皆さん、そして来年以降に挑戦していく皆さん、どんなことが起こっても、自分の力を出し切ることが「悔いの残らない入試」につながり、そして未来へとつながっていくことも覚えておいてください。

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