四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『わからない』『できない』『無理だよ』

2013.05.31

「あれ、この問題答え書いてないけど...どうしたの」

「わかんなかった...」

「もう一度考えてみなさい」

「えっ? 無理。わかんないから、できないよ...」


いかがでしょうか。ご家庭でお子様の勉強をご覧になっているとき、こんな会話がなされていないでしょうか。


学習に対する「やる気」がなくなっているとき、お子様は「できない」「わからない」「無理」という否定的な言葉を使うことがあります。


少し考えればわかる問題でも、「やりたくない」ので、そのような言葉が口をついて出てきてしまうのです。お子様としても、お父様やお母様から「やりなさい!」と言われて、やらなければならないことはわかっているだけに、「やりたくない」とはなかなか言えないのです。その結果出てくる言葉が上記のような表現になることは、保護者の皆様もご理解いただいていると思います。


まずは、なるべく上記のような言葉を使わないようにお子様にご指導ください。「わからない」と口に出してしまうと、お子様自身でも「自分には、この問題はわからないんだ。無理なんだ」と思い込んでしまって、考えることそのものをやめてしまいます。頭の回転を止めてしまいます。その結果...


「わからないことないでしょ。塾で習ってきたんでしょ!」

「だって、わからないもん...」

「ほら!ここに書いてあるでしょ。よく読んでみなさい!」

「無理だよ! 絶対にできない!」


...そんな言い争いになって、感情的な親子喧嘩につながってしまうことになります。「わからない」という言葉が出てきたときに、「わからないんじゃなくて、『やりたくない』んだよね、今は。この問題はあなたにわからないはずないから。『わからない』っていう言葉は、そんなに簡単に使っちゃダメだよ。」と諭していただくとよいと思います。


次に、お子様の集中力が下がっているときは、考えることが必要な問題をやらせることは避けるようにしてください。以前の記事にも書きましたが、学習計画を立てるときには、お子様が集中できる時間を見極めて立てることが重要です。お子様のタイプによってその時間は変わりますが、例えば習い事などでとても疲れているときに、集中して考えなければいけないような問題を与えても、集中して取り組むことは難しいでしょう。切り替えがうまくできるタイプとそうでないタイプでは、学習スタートの時間を変えることも必要なのがお分かりいただけると思います。結果として、集中できない時間に「わからない」と思ってしまった問題は、お子様の中で「できない」問題として残ってしまうことになるのです。場合によっては、その蓄積が苦手意識を作ることにもなってしまいます。

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