四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『答えを写したり、隣の生徒の答えを見たり...』

2013.06.07

小3や小4の保護者の皆様からときどき受ける相談があります。

『宿題をやっているとき、答えを写していることがあるのですが...』

『計算テストのとき、隣に座っている生徒の答えを見ているようなのですが...』


「カンニング」という言葉を聞くと、とても大変なことのように思えてしまいます。しかし、小学校低学年から中学年の生徒の場合、それ程珍しいことではありません。


隣の生徒の答案を見て、その答えを写すことは良くないことである、と誰もが知っています。ただ子どもにとっては、それがなぜいけないことなのかが曖昧なので、結局「自制心」が働かずに写してしまうことがあるわけです。


前回の記事にも書かせていただきましたが、「なぜいけないのか」という意味がわかっていなければ、そのルールを守る気持ちは薄くなってしまいます。小学校中学年くらいまでのお子様にとって「宿題の答えを写してはいけない」というルールの本当の意味はまだはっきりしません。自分で解かなければ力はつかない、ということはわかっていても、さらにその手前の部分で「自分の力」というところが、まだ曖昧なのです。勉強する目標や目的がまだまだはっきりしていないところで、「自分のために」と思ってもなかなか理解はできてないものです。


まず、保護者の皆様にご理解いただきたいのは、これらのケースは受験勉強をしてく過程でよくあることなので、必要以上に心配をされなくてよいということです。もちろん、小6受験生になってもカンニング癖があるような場合は、入試結果にも直結してしまいますし、中学に入ってからの勉強にも影響がでてきますので、指導し矯正する必要があります。しかし、小4までの時点であれば、それほど目くじらを立てる必要はありません。もし、塾の先生から「隣の生徒の答案を写した可能性がある」というような話があったとしても、その行為自体を大きな問題と捉えてのことではないはずです。ですから、お子様を厳しく問い詰めて叱るようなことはなさらないでください。もし、その必要があるのであれば、先生からその点に関してもアドバイスがあるはずですから。


ただ、どうしても気になるようであれば、そのテストをもう一度やらせてみるのがよいでしょう。もう一度やって自分ではできないのに、答えが合っていたのであれば、『自分で解くようにしなさい』と指導をすればよいのです。写したという行為よりも、自分で解かなかったということを注意する方が効果的です。


さて、いよいよ明日、今年度第1回目の『クローバーセミナー』が実施されます。昨年度までは平日実施でしたが、今年は初めて土曜日に実施させていただきます。お仕事がお休みのお父様なども多くご参加いただけるのではないかと思っております。準備も万全に行っておりますので、どうぞお越しください。

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