四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「国語の学習方法」

2013.07.10

ここ3~4日、急に夏らしくなってきました。「夏らしい」というよりも、一気に真夏の日差しと気温になってしまったようにも思います。早稲田アカデミーでも夏期講習会・夏期合宿に向けて、準備が加速しています。夏はお子様が一番「伸びる」時期だと思います。この夏、お子様方が「伸びる」ように早稲田アカデミー全校舎で応援させていただきますので、ぜひ、お子様と早稲田アカデミーにご期待ください。


さて、今日は国語の学習方法について書かせていただきます。いま私は小3の国語の授業を志木校で担当しているのですが、そこでも保護者の皆様からいろいろとご相談をいただいています。


国語の学習方法がわからないという生徒は多くいます。その理由は、他の科目と比べた時に学習方法に「違い」があるからなのです。

算数では正解がひとつしかないけれど、国語では複数あるように思えるから、というような言葉を聞くことがあるのですが、それは半分正しく、一方では言葉が足りないとも思います。もちろん国語の記述などでは「部分点」などもつきますし、自分の意見を書かせる問題などでは、答えが複数あるように感じることもあるでしょう。しかし、そこにはある程度はっきりとした採点基準があり、算数の採点と同じように厳密に○×がつくのです。


では、どのような点が一番大きな違いかというと、それは「考える」過程がはっきりとわかるかどうかという点です。


算数では問題を読んだところから、答えを出すまでの「考える」過程がはっきりとわかります。それは図や式などの形でノートに残るわけです。一方で国語の問題はその過程がノートに残ることはほとんどありません。選択肢の問題を解くときに、どのように考えて、どのように解答に至ったかはきちんとした形で残ることはほとんどないわけです。その点において、国語の勉強の仕方がよくわからないという生徒が多くいるようです。文章を読むときに、なんらかの形で考えた(読んだ)過程を残しておきたいと思う生徒は、読みながら文章に線を引いていったり、印をつけていったりすることもあるようですが、効果的な形で実行できているケースは多くはないようです。


まずは、線を引いたり、印をつけたりしなくても構わないので、じっくりと読んで頭に文章全体を入れる学習から進めるとよいでしょう。よくお勧めするのは、塾で扱った過去のテキストの文章を「解く」ためではなく、単純に文章として「読む」学習です。一度扱った文章ですが、多くの場合、書かれていた内容は頭に入っていないはずです。


次に、問題を解くときには本文中のどこを根拠にして、その答えを選んだのか(考えたのか)をはっきりさせるようにトレーニングをしてください。選択肢の問題の場合、その結果間違えたとしても構わないのです。自分はこう考えたけれどここのところで間違えた、という見直しができるようになってくれば、次に同じような問題が出題されたときに生きてくるはずです。記述の問題であれば、初めのうちはいきなり文章としてマス目を埋め始めるのではなく、書き込むべき要素を書き出してから解答欄にまとめていくようにするのもひとつの方法でしょう。


いずれにせよ、国語の問題を解くときの自分なりの解答フォームを形づくるようにすれば、国語の学習そのものが嫌いではなくなり、それに伴って成績も向上してくるはずです。


明日の午前中に新宿区の「四谷区民ホール」で今年度第二回目の「クローバーセミナー」を実施させていただきます。すでにたくさんの方にお申込をいただいており、本当にありがとうございます。天気予報では明日も「晴れマーク」になっており、暑くなりそうですのでお気をつけてお越しください。「夏の学習計画や学習方法」について、さまざまお話させていただく予定です。

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