四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『第2回クローバーセミナーを実施しました』

2013.07.12

昨日、四谷区民ホールにて今年度第2回目となる『クローバーセミナー』を実施させていただきました。30℃を超える暑さの中、今回もたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。講演会終了後に個別にお話させていただいた皆様の中にも遠方からお越しいただいた方やご夫婦でご参加いただいていた方もいらして、とてもありがたく感じました。『夏フェス』と銘打った一学期の『クローバーセミナー』はこれで終わりですが、二学期の『秋フェス』ではさらに充実した内容で実施いたしますので、ぜひご期待ください!


さて、今回は『クローバーセミナー』でお話した内容の中から、『小6の夏の学習のために今やっておくべきこと』を少し詳しく書かせていただきます。


中学受験を目指している小6生にとっての夏休みは、「正念場」とか「天王山」などと言われたりします。一番まとまった時間が取れる時期ですから、学習効果も高くなりますし、カリキュラム面でも既習単元の基礎部分を総復習することになるので、夏の過ごし方が最終的な受験結果に大きく影響を及ぼしてしまうのです。その「小学校6年生の夏」に最大限の成果をあげるためには、非受験学年までの夏に「予行練習」をしておかねばならないわけです。


私が小6クラスを担当するときによくしている話があります。

『この夏にがんばろう、がんばらなきゃならないと思っている人は手を挙げて!』


全員の生徒が一斉に手を挙げてくれます。


『そう!受験生だったら誰もが、この夏はがんばろうと考えているはずだよね。君たちの志望校を受験するライバルたちもみんながんばるはずだ。』

『同じようにがんばっていたら、差はつかないんだよね。ではどうすればいいと思う?』


みんな真剣に考え始めます。初めに出てくるのは「勉強時間を増やす」という方法です。そのために「睡眠時間を減らす」という方向につながっていくのですが...。もちろんそんなやり方はうまくいくはずはありません。昔の浪人生には『四当五落』(四時間睡眠だと合格し、五時間睡眠だと落ちる...という意味だそうです)なんていう言葉もありましたが、身体的にも成長過程にある小学生が睡眠時間を削るのは『百害あって一利なし』です。学習面でも、知識は寝ている間に定着するという説もありますし、睡眠は絶対に必要なのです。


睡眠の大切さを話し、『では、どうすればよいのか』と聞いてもなかなか答えは出てきません。そこでヒントを出します。


『一時間勉強した○○君と二時間勉強した△△君で考えてみよう。もし、できた内容が同じだったら、どっちがえらいかな?』


当たり前ですが、24時間という一日の長さは決まっています。そして、小6受験生の場合、遊びに長時間を費やしていることはほとんどないでしょう。同じような成績で、同じ学校を目指しているのであれば、学習時間にそれほどの差はないように思います。しかし、そこで差が付くのは、「時間単位の学習密度」なのです。ライバルが1時間かかる学習内容を40分で終わらせることができれば、1.5倍の学習ができることになります。このことを理解し、学習密度を高めるために集中して取り組もうとするかどうかによって、小6夏の学習効果は大きく変わるのです。


さて、小6になってそんな意識を持つことができたとしても、集中して学習した経験がなければ、すぐに理想的な形で取り組むことはできないはずです。小5までの夏休みに、その「予行練習」を繰り返しておくことが大切です。

小3・小4生の皆さんには、昨日のセミナーで下記の2つのアドバイスをさせていただきました。


①学習のスタート時刻をきちんと決めて、その時間になったら必ず勉強を始めるようにする。ここに関しては厳しく行う。


②その時間で決められた課題はなるべく短時間で終わらせるようにする。決められた課題

がちゃんと終わっていれば、それ以上の課題は与えず、終わりにしてしまうことで、ダラダラと机の前にいる時間をなくす。


以上の2点をまずは意識して夏休みを過ごすようにしてみてください。

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