四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「頭のよくなるゲーム?」

2013.09.11

以前のクローバーセミナーのアンケートで「頭のよくなるゲームがあると聞いたのですが、本当に効果はあるのですか」というご質問をいただきました。夏休み中は野外で真っ黒になって遊んでいた子どもたちも、秋の夜長にゲームで...などということもありそうですので、今回はゲームについて私が考えていることを書かせていただきます。


一口に「ゲーム」と言ってもさまざまなものがあります。トランプやウノのようなカードゲーム、すごろくスタイルのボードゲーム、最近ではゲームと言えばテレビゲームをイメージされる方も多いでしょう。いただいたご質問がどのようなゲームを指しているのかはわかりませんので、ゲーム全般についてお話したいと思います。


ゲームの一番の効果はお子様が「楽しめる」ということにあります。楽しめるからこそ、引き込まれ、真剣に頭を使うわけです。逆にどんなゲームでも「楽しむ」ことができなければ、効果は上がりません。ゲーム機を使った学習用ソフトなども出されているようですが、ハード面だけをゲーム機にしても、内容的にお子様が引き込まれる要素がなければ、頭を使って取り組むことはありません。ですから、ゲーム(機)で学習するということは、私はあまり考えていません。ただ、ゲームの中で真剣に考えることは、頭のトレーニングにつながると思います。


では、頭のトレーニングになるゲームとはどのようなゲームでしょうか。「運」に頼るだけのゲームや「作業」を中心としたゲームでは、頭のトレーニングはなかなかできないでしょう。勝つために「考える必要」があるゲームが良いと思います。


例えば、トランプを使ったゲームで考えてみることにします。「ババ抜き」は運の要素が強いゲームです。一方「七並べ」などは考える要素が大きいと思います。しかし、「七並べ」をお子様となさったとしても、すぐに「考えて」ゲームを進められるようにはならないはずです。お子様に考えてもらうようにするためには、保護者の皆様が真剣に考えて対戦することが必要です。「七並べ」の場合、あるカードをわざと出さずにおくことで相手の邪魔をする、「とめる」という技があります。この技を小3~小4のお子様が自分で考え付くことはまずないでしょう。実際に自分がそれをやられることで、悔しくなり、自分でもそれをやってみようと考えるようになるのです。この過程が考えることにつながり、そしてお子様を成長させるのです。


テレビゲームはどうでしょうか。一度はじめてしまうと、時間を忘れて熱中してしまうため、受験勉強の妨げになるとよく言われるテレビゲームですが、頭のトレーニング的要素を持っているゲームもあると考えます。もちろん指先の器用さだけを試すようなゲームでは頭のトレーニングにはなりませんが、お子様が真剣に考えて楽しめるゲームであれば認めてあげてもよいのではないでしょうか。

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