四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『競争』

2013.11.08

「今度のテストでは○○君に勝ちたい」と子供が急に言い出しました。まだ小4なのであまり勝ち負けにこだわるのはよくないのではと思っています。(小4男)


今日はこの質問に対して考えてみます。


確かに勝ち負けにこだわり過ぎるのはよくないことなのかもしれません。しかし、子どもは分かりやすい結果を求めるものです。子どもが好きなゲームにしても、スポーツにしても、そこに勝ち負けや得点などの分かりやすい結果がなければ、楽しく取り組むことはできないでしょう。


「〇〇君に勝ちたい」という思いは、お子様が学習に本気で取り組み始めたということのひとつのあらわれです。これまでであれば、「〇〇君ってすごいんだよ。今日も満点だった。」というような言い方をされていたのではないでしょうか。


幼い時期の子どもは、自分よりも「上」の存在を強く意識します。父親や母親に褒めてもらうことが一番の関心事で、自分が褒めてもらえることがなければ、〇〇君がテストでよかったことを報告したりするのも、その気持ちからくるものです。


そして精神的な成長とともに「横」の存在を意識するようになり、同じ教室で勉強している友人と自分を比較して、負けたくない、追いつきたい、という思いが生まれてくるようになります。


また、「競争する」ということは目標を設定することでもあります。テレビゲームが面白いのは、点数が出ると同時に「過去の自分の記録」との比較もできるので、夢中になってやるのだと思います。言い換えれば「過去の自分との競争」と考えることもできるでしょう。勝ち負けだけではないスポーツなども同じように考えることができます。競泳や陸上競技などのスポーツは「記録」との戦いです。学習面でも過去の自分の記録との戦いをイメージするとよいでしょう。早稲田アカデミーで『YT教室』を受講されているのであれば、『今までの最高記録 算数〇〇点!』というような張り紙をして、記録更新を親子で一緒になって喜ぶ、そんな環境がお子様のやる気を育むのです。

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