四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「いつまで親が勉強を見るべきか」

2013.11.13

今回はクローバーセミナーのアンケートのご質問にお答えしたいと思います。


『いまはまだ宿題を親が見ているのですが、この先、算数などはかなり難しくなりそうなので不安です。いつまで親が見るべきなのでしょうか。』(小4・男子)


先日、早稲田アカデミー各校舎でも行われました「全国統一小学生テスト」の算数の問題などでも、パッと見ただけでは大人でも解けないような出題がありました。解説を見れば「その問題」の解き方を教えることはできても、お子様が「自分でできるようになる」まで指導するのは、なかなか難しいとお感じになられた方も多いのではないでしょうか。


結論としては(お子様の性格やタイプによっても変わりますが)、学年の切り替えのタイミングなどで塾の先生と相談しながら、保護者の方が関わる部分を減らしていくのがよいと思います。よく「中学受験は親の受験」などと言われることがありますが、それは最後まですべての学習を見ていくということではない、と私は思います。


これからの6年間を、そして将来を決める志望校の入学試験当日、試験会場には一人で向かい、誰に頼ることなく、自分の力で道を切り開いていかなければなりません。そう考えた場合、「依存心」は敵になります。よく「本番に強い・弱い」というようなことが言われますが、この「依存心」もその要因の一つとして挙げられます。


子どもは親に依存することで生活をしています。ですから、放っておけば、いつまでも親に依存をしてしまいます。しっかりと計算をして、計画的に親が手を離していくことで、はじめて自立を促すことができるのです。


では、具体的にどのような形で手を離していけばよいのでしょうか。もちろん、一気に手を離しても絶対にうまくはいきません。親の関わり方としては二つのパターンがあります。一つは問題や学習の内容にも関わる形、もう一つはペースメーカーとして関わる形です。小学校4年生では、前者のスタイルから後者のスタイルへと移行することをお勧めいたします。これまでお子様が分からない問題を教えていたのであれば、『それは先生に質問しなさい』という形に変えるのです。その場合、お子様が先生のところへ質問に行くのを渋ることもあるでしょう。その際には、保護者の方から塾に電話を掛けてあげて下さい。お子様に聞こえるように、『いまから質問に行かせますので、お願いします』のひと言でかまいません。それを聞いたお子様は先生のところへ質問に行きやすくなります。一回それができれば、次からは自分で質問に行くことができるようになるはずです。それがペースメーカーもしくはサポーターとしての親の関わり方です。

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