四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『読みやすい字を書くために』

2014.02.21

『なかなか字をきれいに書こうとしません。どうしたらよいでしょうか。』というご質問をホームページから頂戴しました。以前にも少し書かせていただいたテーマなのですが、新学年での学習がスタートした今、学習習慣やノートのとり方を見直すことも含めて、字の書き方にもご留意いただくために、再度書かせていただきます。


まずは、「きれいな字を書く」ということよりも、「読みやすい字をなるべく速く書く」ということを優先させてください。字には人それぞれの個性があります。一般的に「きれいな字」というのは、全体のバランスがよい字を指すことが多いようです。一画一画の長さのバランスであったり、点を打つ場所であったり・・・。もちろん、それらも大切なことなのですが、まずは「読みやすい字」を書くことを意識するとよいでしょう。


さて、字を直すための具体的な方法ですが、今回は二つのポイントを挙げさせていただきます。一つは筆記具を見直すこと。もう一つは、実際に書かれた字をしっかりと見せてあげることです。


最近よく見かけるのが、薄くて流れてしまっているような字です。筆圧そのものが弱いのが要因と思われますので、この場合は筆記具を変えることで改善される場合が多いようです。鉛筆の芯が硬すぎて薄い字しか書けないような場合は、柔らかい芯(Bとか2B)を使うことで字が濃くなり、トメ・ハネもしっかりしてくることがあります。逆に、より硬い芯を使わせることで、筆圧そのものを強くしていく効果が期待できるでしょう。また、漢字練習をする際に、鉛筆ではなくボールペンを使わせるといった方法もあるようですので、お子様といろいろと試してみていただければと思います。


また、パソコンなどの普及により「手書き文字」を見る機会が減ってきていることも、きちんとした字が書けない要因の一つであると言われています。お母様やお父様の字を見せてあげるのも良いかもしれません。たとえば、宿題ノートをチェックするときにひと言書き添えてあげるなど。私の担当していた生徒でも、お母様とそっくりな字を書いている生徒が何人もいました。


最後に、字のバランスが悪い生徒の場合、視力の低下が原因となっていることもあると思われます。必要であれば、視力矯正(メガネやコンタクトレンズ)もお考え下さい。


最後に、やはり「速く書く」ということにもご留意いただければと思います。書道のようにじっくりと丁寧に書けば、ある程度は読みやすい字にはなるはずですが、急いでいたとしても読みやすい字が書けるようになっておくことも、中学入試のことを考えると必要です。

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