四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『中学入試の志望校はいつ決める?』

2014.05.30

私の担当している吉祥寺校の小3保護者の皆様と、個別面談を行っています。一週間の学習計画がうまく立てられているか、その計画通りに進められているか、といった学習計画(スケジュール)面談の要素が強いのですが、併せて将来の中学入試に対するご家庭の方向性もうかがっています。その中で、志望校を決める時期に関してのご相談もいただきました。


「まだそんなにテストも受けていないので、志望校を決めるのは早いのではないか」というようなお話しだったのですが、私はなるべく早めに志望校をお考えになることをお勧めしました。テストの結果から受験校を考えていくのはまだ先です。志望校というのは、これから先の学習を進めていくための目標であり、お子様はその目標に向けてがんばって勉強することで成績を伸ばしていくものだからです。現時点での成績を基準に志望校を決めるのは、ある意味「逆」の考え方と言ってもよいかもしれません。そして、目標は高ければ高いほど、そこに向けてがんばる気持ちがわいてくるはずです。そう考えれば、受験学習をスタートさせる小3~小4の段階で、目標校を設定しておくのがよいはずです。


例えば高校野球においては、「甲子園出場」という目標を持った野球部と、そうでない野球部との間にはモチベーションに大きな差があることが容易に想像されると思います。どれだけ才能のある選手でも、目標を持たない野球部では、甲子園に出場することはまず不可能でしょうし、将来プロ野球選手になることもないと、私は思います。


中学受験では、偏差値ランク表があり、偏差値という数字で上下関係が決まっているように見えてしまいます。そして、お子様の現時点における状態も数字で出てきてしまうため、その数字が全てを決めてしまうように思われることもあるでしょう。私もよく「うちの子の偏差値はいくつくらいですか?」といったご質問をいただくことがあります。私の返答はこうです。「偏差値は生徒に固有の数字なのではなく、あくまでテストの結果を数値化したものです。ですから受けるテストごとに変わっていくものなんですよ。」


たしかに、小学校6年生の秋以降に受験校パターンを決めていくときには、ひとつの指標になるものであることは間違いありません。しかし、小3小4の段階での成績をもとに目標校を決める必要は全くないのです。一方、その成績を上げていくためには、毎週や毎月のテストをうまく活用していく必要があることは以前にお伝えした通りですが。


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