四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『全国統一小学生テストを終えて』

2014.06.04

先日の日曜日(6/1)に四谷大塚主催の「全国統一小学生テスト」が実施されました。早稲田アカデミー各校舎でも行われ、塾生の方だけではなく、普段早稲田アカデミーに通われていない多くの方にもご受験いただきました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。


「全国統一小学生テスト」は、小学校で行われているテストとは異なり、満点を取るのは非常に難しいです。なぜかというと、単なる「知識」や「処理能力(正確性・スピード)」だけが問われるのではなく、「思考力・発想力・応用力」といった力が試される問題も多く出題されているからです。中には「習っていない問題が出た」と思われたお子様もいらっしゃったのではないでしょうか。算数を例にとると、計算方法などは各学年の学習指導要領の範囲から(原則として)出題されています。その点から言えば「習っている」はずの問題です。一方で、「初めて見た」「解き方を知らない」という点から考えれば、確かに「習っていない」と表現される問題かもしれません。


試験当日、私は小学校3年生の国語の解説授業を行ったのですが、出題されていた物語文も、普通の小3生ではなかなか全体を理解するのは難しかったと思います。「前の学校でいじめられていて新しい学校に一度も登校できていない転校生」「子供のころ学校に通えなかったので小学校にあこがれがあり、現在は病気で物覚えが悪くなっている、主人公の家に住んでいるおばあさん」、そして「その二人が学校に来るのを迎える主人公の『ぼく』」。それぞれの背景をきちんと理解した上で、心情をとらえることが求められる問題だったのですが、普段の生活の中では経験したことがないようなシチュエーションに、苦戦していたお子様もいらしたようです。


さて、実は「見たことや経験したことがない」という問題に対して、投げ出さずにしっかりと考えられるようになることが、お子様の将来にとって非常に重要なことなのです。本に書いてあることや誰かに習ったことを、理解し身につけて、自分でもできるようになるということは学習の基本であり、とても大切なことです。しかしそれだけでは、それ以上のことができるようにはなりません。複雑化、多様化が進む現代社会においては、より高い専門性が求められるようになってきています。そのような社会で求められるのは、自分の力で課題を解決し、前に進んで行くことができる力です。「習っていないからできない」と思考を止めてしまうのではなく、「教わったことはないけれど、今まで知っていることを総動員し、さらに自分で考えて、自分なりの答えを出す」という姿勢を、小学生の間に身につられるように応援していただければと思います。


四谷大塚が「全国の子どもたちに勉強するきっかけを与え、未来のリーダーを発掘する」という目的を持って「全国統一小学生テスト」を実施し、単なる「知識・処理力」を試すのではない問題を作成しているのは、上記のような意図があるのだとお考えください。


「全国統一小学生テスト」の結果は、来週後半に早稲田アカデミーの各校舎に届き、その後ご受験いただいた方へお返しすることになります。「○がついていたらほめる、×だったら...」というだけではなく、どれくらい「深く」考えようとしたのかをお子様にお聞きいただき、声をかけていただければと思います。「自分なりに考えた結果、間違えてしまった」という場合には、ぜひほめてあげていただければと思います。そして、考え方の中で誤っていたところを指摘し、正しい方向で考えられるように導く...それが、小学生のお子様へ向けた学習指導の基本となります。

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