四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『本気でやる子を育てる ~台湾講演会より~』

2014.06.18

前回の記事で書かせていただきましたが、先週末に台湾の提携塾と協力して実施した講演会に行ってまいりました。今回は「本気でやる子を育てる」と題して、やる気を持って前向きに学習に取り組むことの大切さ、そしてやる気を引き出すためのお子様に対する接し方についてお話をさせていただきました。今回は、その講演内容を簡単にご紹介いたします。



現在の日本の状況を考えると、小学生・中学生のお子様が大人になる頃には、世の中の変化のスピードはより速くなっていることでしょう。さらに、今以上にグローバルな視点が求められるようにもなっているはずです。そのような社会で活躍するためには、自分で考えて新たな道を切り開いていく力が求められます。そこで社会に出るまでに、「自分で考えること」ができるようになっておくことが必要なのです。もちろん、大学で学ぶことも多様化し、より専門性も高くなってきています。多くの知識を持ち、その知識を使うことも必要ですが、それを土台として、さらに高いレベルで思考し、自分の考えを表現・発信していく力の方が、「未来の大学生」にとっては間違いなく大切なことになるでしょう。


そういった観点から、大学入試そのものも変わりつつあります。また、大学入試へ向けて指導をする中学校や高校の入試もその流れにあわせて変わってきています。知識量を問うような問題や正確な処理能力を試すような問題だけではなく、より深い思考が求められる出題が増えてきているのです。


たくさんの知識を身につけさせるだけであれば、半ば強制的に覚えさせることも不可能ではありません。お子様のやる気がそれほど高くなくても、スパルタ式に勉強をさせれば、ある程度の知識は身に付くでしょう。しかし、より高いレベルでの思考が求められる場合には、お子様自身の自覚が絶対に必要となります。難しそうに見える問題に対してもあきらめることなく取り組むためには、学習に向けた前向きな姿勢、つまり「本気でやる気持ち」が必要なのです。


「本気でやる子を育てる」という言葉は早稲田アカデミーの教育理念です。早稲田アカデミーが中学入試・高校入試・大学入試それぞれで大きく合格実績を伸ばしているのは、この教育理念のもとに指導をしているからであると、私は考えています。上記のような入試傾向の中で、お子様方のやる気を引き出し、自ら考えるように指導し、前向きに学習に取り組ませることで、入試という関門を突破し、将来的には日本のリーダーとなってくれるはずです。


「教わったことや本に書いてあることを理解し、できるようになる」ということが学習の土台になるということは間違いありません。しかし、そこまでの段階では、「習っていないことはできない」というレベルで終わってしまいます。そこから先、未知の領域であったとしても、臆せず踏み込むことができ、たとえ失敗を重ねたとしても最後には正解にたどり着く...そんな学習の仕方を身に付けてもらいたいと思っています。そのためには、「本気でやる」気持ちを持ってもらうことが不可欠なのです。


講演の前半部分を使って上記のようなお話をさせていただきました。保護者だけではなく、お子様も何人か参加してくださっていましたので、その皆さんのことも意識しながら話してまいりました。


最後に台湾の様子も少しだけ触れさせていただきます。以前行ったときには日本と比べると、とても蒸し暑い印象だったのですが、今回はそれほど感じませんでした。東京でも梅雨に入ったため、身体が蒸し暑さに慣れていたのかもしれません。


日本と比べると、物価全体は若干安いようですが、モノによってかなり違いがあります。電車やタクシーなどの交通費と食費はかなり安いです。中でも安いのは果物系。特にマンゴーは...。日本で買うと2,000円以上はするものが、現地では200円前後で買えました。みずみずしくてとても美味しくいただいてきました。

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