四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『保護者はコーチ』

2015.02.20

新しく塾に通い始めた方や、学年が上がられた方がよく悩まれることに「塾の学習に対する保護者の接し方」というものがあります。「塾の宿題にどれくらい手を出せばよいのだろう?」「わからないと頭を抱えているときに、教えていいのだろうか?」というようなご相談を受けることもよくあります。早稲田アカデミーにお通いの場合、ある程度慣れてきたところでは「質問などは私たち講師に聞いてください。保護者の皆様はあくまでペースメーカーでかまいません」とお答えしているのですが、それはある意味、一般論となります。また、お通いの塾によっては「家庭学習そのものは保護者が見てください」というタイプのところもあります。


中学受験において「保護者はコーチ」と言われることがあります。私は、この場合のコーチは、「指導者」ではなく、「一番の理解者」という意味だととらえています。つまり、塾での学習に対して、その内容を理解して指導をしていただくというのではなく、お子様がどのような状態にいるのかを理解して、その状態に合わせた接し方をしていただくということです。


塾に通い始めたばかりであれば、まだ授業のペースに慣れていないため、学習内容が定着しきれずに帰宅されることもあるはずです。その場合は、テキストやノートを見ながら一緒に授業内容を復習することも、ときには必要になるでしょう。ただ、いつまでもそれでは困ります。「家に帰ったらお母さんが一緒にもう一度教えてくれるから...」となってしまえば、授業を集中して聞こうとしなくなってしまいます。精神的にも依存心が生まれてしまい、自分から学ぼうという意欲が薄れてしまうことにもつながってしまいます。


私たち講師も授業中のお子様の様子を見て、家庭学習に対してのアドバイスをさせていただくことがあります。しかし、やはり毎日接していらっしゃる保護者の皆様と比較をすると、わからない部分も多くあります。そういう点では、「コーチ」である保護者の皆様からのお話が私たちの指導にも必要になってくるのです。


新学年が始まった今、4月(からゴールデンウィークくらい)までに、これから一年間「コーチ」としてどのようにお子様に接していくかをお考えいただければと思います。お子様が、自分の将来に大きな夢や目標を描けるように、お子様の一番の理解者、良きコーチになってあげてください。

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