四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『宿題に追われて、寝る時間が...。』

2015.03.13

今回から、先日の『基礎から学べる中学入試報告会』のアンケートに書かれていたご質問にいくつかお答えしていきます。


「宿題に追われて、寝る時間が削られています。うまく宿題を進めるコツを教えてください」(小4男子)


新しく塾に通い始めた方は、多かれ少なかれ宿題に関しては悩まれるのではないでしょうか。いくつかのポイントがあるのですが、まず初めに申し上げたいのは、最優先すべきは「生活にまつわる時間」であるということです。もちろん、塾の宿題は大切ですが、それをこなすために睡眠時間を削るのはよくありません。


塾での学習において、一番集中してもらいたいのは授業の時間です。しかし、夜遅くまで宿題をしてしまうと、寝不足になり授業を集中して聞くことができなくなってしまいます。その結果、その授業で出された宿題もなかなか進まなくなり、さらに睡眠時間が削られる...そんな悪循環に陥ってしまうのです。


先日もお伝えしたのですが、まずは「一週間の学習計画表」を作成してみてください。その際に、一つひとつの宿題の所要時間を確認することが必要です。「オリエンテーション」や「保護者会」などでもお伝えしていきますので、ぜひご参加ください。たとえば、『演習問題集』の想定所要時間が45分程度だったとしても、単元によっては45分で終わらないこともあるでしょう。しかし、その場合でも計画表に記載された時間になったら、そこで終わりにしてしまうのです。想定している時間よりも余計にかかってしまうのは、スピードの問題か、それとも集中力の問題か...いずれにしてもほめられることではありません。ある意味、勉強は時間との勝負でもあります。限られた時間の中で、より密度を高めて学習することが必要ですし、(特に小学生にとっては)ダラダラと長時間勉強をするよりも、短時間でも集中して行った方が学習効果は上がるものです。そのためには、「宿題が終わるまでやる」ことよりも、「決められた時間の中でやりきる」というトレーニングを積み重ねることが大切です。


「宿題が終わっていないと先生から叱られる」「宿題が終わっていないと塾に行きたくない」というお子様の気持ちもわかります。その場合には大きく二つの方法があります。ひとつめは、塾の先生と相談をして、「慣れてきて時間通りに宿題ができるようになるまでは、最後まで終わらなくても大丈夫」ということを先生から伝えてもらう方法です。もしくは「学習計画面談」などを実施してもらい、その中で話しておくこともよいでしょう。


二つ目の方法は、比較的時間がとれる土曜日や日曜日に、「宿題予備日」を設けておく方法です。ここはあくまで「予備日」としておき、その週に終わらなかった宿題がある場合のみ勉強をすることにします。宿題がすべて時間内で終わっている週に関しては、この時間帯は「遊び」でも「読書」でもかまわないというルールにしておくのがよいでしょう。


このように進めていくと、だんだんと「時間単位の学習効率」が上がってきます。そのうちに決められた宿題だけでは物足りなくなる場合もでてきます。その場合は、講師に相談してみて下さい。プラスアルファの課題を用意してくれるはずです。

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