四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「『やる気』を継続するのは難しい」

2015.05.13

昨晩は、台風の影響で雨風がひどく、校舎から家に帰るまでにスーツがびしょ濡れになってしまいました。今日は一転して、「台風一過」で夏のような陽気で...。


さて、そんな中、お子様の学習状況はいかがでしょうか。塾では2月から新学期が始まり、学校では4月に新学年となり、それぞれのタイミングで「がんばろう!」という気持ちになったはずです。しかし、人間の気持ちというのはもちろん変わっていくものですから、だんだんとその「やる気」も薄らいできているのではないでしょうか。


早稲田アカデミーの教育理念は『本気でやる子を育てる』です。実は、生徒をやる気にさせることそのものはそれほど難しくはありません。しかし、そのやる気を継続させていくことはなかなか難しいのです。


子どもには常に高いモチベーションを保って勉強して欲しいと思われる方もいらっしゃいますが、人間である以上、モチベーションが低下するときもあります。大切なのはその気持ちの動きをコントロールしてあげるという意識を持つことです。一年という長い期間の中で、勉強に一所懸命に取り組まなければならない時期を明確にして、そこでやる気を出せるように、抑えるべきときは抑えておくことも必要なのです。


具体的に言うと、一番学習に力を入れなければならないのは、間違いなく「夏休み」です。進学塾に通っている小学生は、年間学習量の三分の一を夏休みに行っているというデータもあるくらいです。少し誇張気味かもしれませんが、どの学年においても夏休み(夏期講習会)の学習内容は非常に重要です。小6受験生の夏休みは「受験の天王山」と言われているくらいで、この時期の過ごし方が入試結果に大きく関わってきます。この小6の夏休みをイメージしながら、非受験学年の方も夏には高い意識で学習に取り組むことが必要です。


さて、夏にがんばることが大切だとわかっても、夏休みの初日から「やる気全開」とはなかなかいかないものです。夏休みに「がんばる」ためには事前にその気持ちをつくっておかなければなりません。早稲田アカデミーでは5月中旬から夏期講習会・夏期合宿の塾生申込が始まります。少し早いタイミングのように思われる方もいらっしゃると思います。


事務処理上(銀行口座引き落とし)の理由もあるのですが、このタイミングで生徒たちに「夏に向けた気持ち」をつくって欲しいという考えもあるのです。4月の新学期から少し経ち、ゴールデンウィークで一息つき、ほとんどの生徒が学習に対する意識を下げてしまっています。私のクラスでも宿題を忘れてくる生徒こそいませんが、その完成度が低くなっている場合があります。そこで、夏の話をすることで、夏に向けて学習に対する意識を上げていくようにコントロールしていくわけです。


毎年、5月のゴールデンウィーク明けの授業で、生徒にこんな話をしています。


ゴールデンウィークは楽しかったかな?どんなことをした?どこに行った? 楽しんだら、次は勉強をがんばろうね! 最初の目標は6月7日(日)の『全国統一小学生テスト』だ。全国の小学生との「全国大会」だから、いつもよりも本気を出して...。大きなテストが終わったら夏休みだよ。夏期講習会で勉強がんばって、がんばったら友だちと遊んだり、家族で旅行に行ったり、夏休みを思いっきり楽しんで...。そんな話でお子様方の気持ちを盛り上げていっています。

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