四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『育てたいのは"考える力"』

2015.06.12

本日の午前中に御茶ノ水駅近くにある全電通労働会館にて、今年度第1回目となる『クローバーセミナー』を実施しました。セミナー開始直前まで雨が降っていたので、心配していたのですが、多数の方にご参加いただき、本当にありがとうございました。講演の中でもお伝えしたのですが、本日のブログ記事に関しては、セミナーの内容のダイジェストを書かせていただきます。


私自身、「子どもの育て方」や「学習法」などに関して、本や資料でも勉強しているのですが、セミナーでお話しする内容は、そういったものの「受け売り」ではなく、私のこれまでの指導経験に基づいたアドバイスをさせていただいています。


学習・勉強という観点だけでも、さまざまなやり方があります。「こうすれば絶対に成功する」というような方法があるのであれば、それをやりきればよいのですが、実際にはお子様の性格やタイプ、成長度合いによって、最良の方法は異なってきます。ですから、今回の「育てたいのは"考える力"」においても、保護者の皆様が念頭に置いておいていただきたい土台となる考え方についてお話しさせていただきました。


「考える力」は入試で必要になるだけではありません。というよりも、将来大学で学ぶために、そして社会に出て活躍するために必要となる「考える力」を小学生から高校生の間に身につけていくんだと、私は考えています。高校生のときまでに取り組む問題は、どんなに難しくても必ず正解が存在します。しかし、大学で学ぶ(研究する)問題には「正解」が用意されていないものが多くあります。さらに社会に出てから直面する「問題」には、まず「正解」はありません。だからそれまでに、自分の力で考えられるようになっておくことが絶対に必要なのです。いまはそのためのトレーニングをしているのだとご理解ください。


まずは、「わからなければすぐに解答を求める」という学習姿勢を変えていく必要があります。多くのお子様は、解けない問題に出会うと、早く解き方を教わって「すっきり」したいという気持ちになるはずです。しかし、解き方だけを教わって「わかった気持ち」になるのは、あまりよいことではありません。たとえ間違えてしまったとしても、自分でできるところまで考えていくことが大切なのです。それが、「考える力」を身につけるためのトレーニングなのだとお考えください。


上記のようなところから、後半は具体的な学習に対するアドバイスをさせていただきました。「丸暗記、単純作業がもたらす弊害」「すぐに手に入るものは、すぐに使えなくなる」「予習をすると理解が浅くなる!?」...といった内容についてお話させていただきました。


次回のクローバーセミナーは、7月15日(水)に『いま何をやるべきか、何をやってはいけないのか』と題して、文京シビックホールにて実施させていただきます。一年間で一番まとまった学習のできる「夏」へ向けたお話もさせていただく予定でおりますので、ご都合の合う方は、ぜひお越しください。お待ちしております。

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