四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「よーい、はじめ!」

2015.09.18

明日から「シルバーウィーク」です。夏の暑い時期を避け、ここでご旅行を予定されているご家庭も多いのではないでしょうか。確かに考えてみれば、この時期は気候もよく(台風が来なければですが...)「行楽」には最適のシーズンと言えるでしょう。また、そろそろ夏にがんばった疲れが出てくるころなので、「やる気」が低下してきているお子様もいると思います。勉強だけではなく、毎日の生活の様子を見ていても、なんとなく覇気が感じられない、というご相談をいただくことが多いのもこの時期(9月~10月)です。一年間の中でも「中だるみ」しやすい時期ですので、シルバーウィークにリフレッシュして、次へ向けてのスタートを切ってください。


本日、早稲田アカデミーのホームページでも「全国統一小学生テスト」の情報を公開しました。塾生の方には連休明けにお通いの校舎よりお申し込みのご案内をさせていただくことになると思います。シルバーウィーク明けの目標のひとつとしてご家庭でもお話しいただければと思います。


さて、今回は目の前の問題に集中させるコツをひとつお話しさせていただきます。私は授業内で小テスト(計算テストや漢字テスト)を実施するとき、問題を配っても直ぐには解かせません。全員に問題用紙が行きわたったところで、「はい、みんな鉛筆置いて!」「まだ、2人が鉛筆を持っているから始められないな」「問題を解き始める前に、必ず名前を丁寧に書くんだよ」「では前の時計の秒針が12のところに来たらはじめるからね」と生徒たちに話をします。そして、クラス全体の緊張感が高まったところで「はい、はじめ!」とやるわけです。すると一斉に鉛筆を走らせる音が聞こえ始めます。


たったこれだけのことですが、生徒たちのテストに対する集中度合いは変わってきます。問題を解くスピードが速くなり、場合によっては得点も各自のペースで解いたときよりも良くなります。授業の初めにこういったやり方でテストを受験させるだけで、その授業内での集中力も長く続くようになるのです。早稲田アカデミーでは授業の開始時にあいさつをしっかりとさせることで気持ちの切り替えを図っているのですが、さらにこういった形で小テストをやることで、さらに集中力が高まり、早稲田アカデミーがお約束している「私語のない緊張感のある授業」につながっていくのだとお考えください。


こういった「気持ちを高めてから学習をスタートする」という手法は、家庭学習においても生かせると思います。小3であれば『ホームワーク』、小4であれば『日々の算数』などから家庭学習を始めるというルールにしておき、「昨日は4分35秒でできたから、今日はその記録更新を目指して、よーい、はじめ!」と声をかけていただくわけです。「さあ、そろそろ時間だから宿題やっちゃいなさい」「えーっ!?」というやり取りのあと、しぶしぶとテキストを開くよりは、ずっと集中して取り組めるはずです。


来週はシルバーウィーク期間中となりますので、次回のブログの更新は25日の金曜日を予定しております。私もリフレッシュ、といきたいところなのですが、特別クラスの授業やサクセス12の原稿、10月の講演会(秋フェスのクローバーセミナー)の準備などがありますので、なかなかそういうわけにはいきそうにありません。

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