四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「パパとママにありがとう!」

2015.12.11

先日行った小学校3年生の授業で「早稲アカ連絡帳」をチェックしていたところ、「昨日は子どもの誕生日でした。9歳になりました」、とあるお母様が書かれたものがありました。授業後に「おめでとう!」と声を掛けたところ、同じクラスの生徒たちからも「おめでとう!」と声があがったり、「ぼくは来月」と言ったり...。お誕生日だった生徒は、少し恥ずかしそうに、でもうれしそうにしていました。


昔、たしか幼稚園のお誕生日会のときだったと思いますが、先生から「お誕生日は、パパとママに『ありがとう』って言う日」だと教わった覚えがあります。それから、誕生日になるとなんとなく思い出して、両親のことを考えるようになりました。残念ながら、幼稚園のとき以来、一度も「ありがとう」と言ったことはないのですが、いまでもその言葉は覚えています。私も担当している小学生のクラスで、何度かその言葉を伝えたことがあります。彼らが大人になったとき、この世に生を受けてきたことへの感謝、そして育ててくれたことへの感謝、そんな気持ちを自身の誕生日に少しでも感じてくれれば、と思いながら話をしています。


「家族へ感謝する」というのは、とても難しいことだと思います。毎日一緒に暮らしているからこそ、逆になかなか気が付かないことも多くあるのではないでしょうか。ところが、中学入試の合格者インタビューや体験記では、お子様方は必ず「親への感謝」を口にしたり、書いたりしています。志望校合格という大きな目標を達成して、いろいろと考えたときに、「一番自分を大切にしてくれた存在」に気が付くのだと思います。そして、ご両親もがんばってくれたお子様に対する「感謝」の気持ちを持たれることが多いようです。そういった経験ができるという意味でも、中学入試は非常に大きな価値があると思います。


一年の中で、お誕生日は自分が「主人公」になれる大切な1日だと思います。お誕生日だからといって急に成長するわけではありませんが、精神的な成長を促すきっかけのひとつにはなるはずです。「今日から●歳だね。いままで以上に自分のことは自分でしっかりやっていこうね!」というような声がけをしていただくことで、お子様は自覚や責任感を持てるようになっていきます。


「誕生日」でもうひとつ思い出しました。個人的なことですが、ご容赦ください。 錦糸町校の新規開校から勤務してくれていた事務職員がいたのですが、出産準備で10月から産休に入っていました。先日、12月の初めに無事男の子を出産したと連絡がありました。きっと無事に生まれてきてくれたお子様に「感謝」をしているのではないでしょうか。この場を借りてお祝いを言っておきます。 「おめでとう!」

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