四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『学校選びで考えるべきこと』

2016.05.25

今週から早稲田アカデミーが主催する『夏フェス』が行われます。私がお話しする『クローバーセミナー』もその一環として実施されますが、メインはやはり『有名私立中学校見学会』です。今年も早稲田アカデミーからの呼びかけにたくさんの学校がご参加いただけることになりました。ぜひ、この機会を将来の学校選びにつなげていただければと思います。


今回は学校選びに関して、書かせていただきます。中学校を選ぶ際には、いくつもの要素があります。教育理念や校風、附属校か進学校か、男子校・女子校か共学校か、通学距離・時間、細かい点ではクラブ活動や制服の有無なども要素としては挙げられるでしょう。これらの中で、ご家庭のお考えやお子様のタイプによって優先するべき項目は違うはずです。さらに、これらの要素を複合的に考えなければならない場合も多くあるはずです。


様々な要素の中で、多くのご家庭が最重要視されるのは進学実績ではないでしょうか。確かに中学校を選ぶということはお子様の未来を選ぶということですから、中学・高校の先にある大学のことを考えるのは必要です。しかし、進学実績だけを重視するのはお勧めできません。それよりもお子様が思春期を経て大人になる、人生の中でも一番大切な6年間を過ごす環境を選ぶということを重視していただきたいのです。大学進学だけで中学校を選んでしまうと、そこまでの6年間が味気ないものになってしまう可能性もあります。


また、大学進学実績は現時点のものでしかありません。お子様が中学校に入学してから大学進学までは6年という月日があります。その間に大きく変わっている可能性も否定できないのです。現に6年前と比較をすると、難関大学への進学率が倍以上になっている中学校も存在しています。進学実績が学校選びの大きな要素になることは間違いありません。東京大学への合格者数が増加した学校の、翌年の中学入試では倍率が上がる傾向があるのも事実です。しかし、進学実績を考慮に入れる場合でも、単年度の実績だけではなく、ここからの6年間でどのように変わるのかということもお考えいただきたいと思います。教育そのものに関しても様々な検討がされ、大学入試制度の見直しも進められている今、将来を予測するのはなかなか難しいことではあります。しかし、学校見学会に参加し、各中学校の将来へ向けた取り組みを知ることで、見えてくる部分もあるはずです。


個別面談などで保護者の皆様に「いまお考えの学校は」とうかがうと、「いまの成績で入れる学校はどの辺ですか」と逆に聞かれてしまうことがあります。小6の秋以降、受験パターンを考える段階になれば、現状の成績や出題傾向などを考えて「合格可能性の高い学校」を考えていくことも必要ですが、それまでは「通わせたい学校・通いたい学校」という視点でお考えいただく方がよいと考えています。


小学生のお子様は成長途上にいます。その成長も、時間に比例して右肩上がりの関数のように伸びていくわけではありません。身体的にも精神的にも短期間にグッと成長する時期もあります。6年生の一学期までは偏差値50台だったお子様が、夏休みを経て、一気に70台まで伸びたというケースも実際に何度も見てきました。いまの成績で学校を選び、そこに縛られてしまうと、お子様のこれからの成長を制限してしまうことにもなりかねません。お子様の無限の可能性を信じ、期待して、現状の成績に縛られず、「通わせたい学校」をお考えいただくようにお勧めいたします。

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