四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『全国統一小学生テストが終わって ~結果を次につなげるために~』

2016.06.08

先週の日曜日、『全国統一小学生テスト』が早稲田アカデミー各校舎をはじめとして、全国で実施されました。まだ正式な受験者数集計などは見ておりませんが、今年もたくさんの小学生が受験し、「学力の全国大会」というにふさわしい規模と内容になったようです。


私も錦糸町校で「保護者セミナー」や「解説授業」を行い、保護者の皆様や生徒たちと充実した一日を過ごすことができました。どの科目でもかなり手ごたえのある問題が出題されましたから、生徒たちからは「時間が足りなかった」「ミスったぁ!」という声も聞こえてきましたが、それぞれ自分の実力を発揮し、手ごたえを感じてくれたようです。テストが終わったとたん、「先生!何点とれば決勝いける?」と聞いてきた生徒もいました。


さて、今週末には各学年でここ1か月の成果を試すテスト、『小3マンスリーテスト』『公開組分けテスト』が行われます。『全国統一小学生テスト』は総合力を測るテストという位置付けのため出題範囲が指定されていませんが、今週末のテストは最近4週間の学習内容から出題されます。しっかりと準備をして臨んでいただければと思います。


『全国統一小学生テスト』にしても、『マンスリーテスト』や『公開組分けテスト』にしても、気になるのは結果でしょう。お子様も得点や偏差値などを気にされることと思います。ただ、偏差値は、あくまでテスト受験者全体の中でどのくらいの位置にいるかを見る「ひとつの基準」であり、絶対的な数字ではありません。お受けいただいたテストを次につなげていくために、私は「正答率」を見て、お子様が間違えた問題の分析をされることをお勧めしています。


正答率は、「受験者の中で、その問題に対してどれくらいの割合の生徒が正解したか」を示すものです。この正答率とお子様の答案を設問ごとに比較分析していくと、お子様の状況がよくわかってくるはずです。単純にどの単元の理解が不足しているかだけではなく、たとえば普段しないようなミスを連発しているときは「集中して受験できなかったのかな」といったように、そのテストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。


正答率に注目して分析をすると、全体の得点や偏差値が持つ意味も変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついていての偏差値60と、「正答率が低い問題(30%以下)」でも正解があるが、60%台の問題でミスをしての偏差値60では、その対処法も違ってくるわけです。


さらに正答率との比較をしてみると、テスト結果を評価するべきポイントも見えてくるようになります。「正答率が低い=難しい」問題ということができますので、その問題にマルがついていればほめてあげることができるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて正解にたどりついて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『あたった』」というケースだったりもします。このような場合、ほめてあげても、お子様は納得がいかないでしょう。「なんでもいいから書いてあたればいいんだ」というように考えてしまうことになってしまうかもしれません。


早稲田アカデミーの塾生の方は、6月中旬から7月に『個別面談』が行われます(校舎によって日程は異なります)。『全国統一小学生テスト』だけではなく、必修テストも含めてお子様の学習状況を分析し、担当講師から今後(特に夏)の学習指針をお話しさせていただきます。また、普段早稲田アカデミーにお通いでない方に関しては、『全国統一小学生テスト』の成績帳票や答案をもとに個別カウンセリングを実施させていただきます。お子様が一生懸命受験したテストですから、しっかりと次につながるように、ぜひご活用ください。

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