四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏への扉』

2016.07.15

私の好きな小説に「夏への扉」という作品があります。その作品は、主人公の飼っている猫のピートが、冬になると家のドアを一つひとつ開けてほしいと頼むシーンから始まります。どこかの扉が明るく楽しい「夏」につながっていると信じて、毎日のようにそのことを繰り返す...。実はそんなに高尚な小説ではありません。古典的なSF小説ですが、ご興味のある方は手にとっていただければと思います。


今回は「夏へ向けた準備」という題名で書かせていただこうと思ったのですが、「夏へ...」まで書いたところで、ふと題名を思い出しましたので、触れさせていだきました。猫のピートと同じように「明るく楽しい『夏』」を心待ちにして、夏の学習にも前向きに取り組む気持ちをつくっていただきたいと思います。我々も、来週から始まる夏期講習会へ向けて、準備を整えているところです。「一年で一番伸びる夏」に充実した密度の濃い授業を展開して、秋に向けて一気に伸ばしていく、そんな講習会にしていきたいと考えています。


ご家庭でも夏休みへ向けた準備を進めていらっしゃることと思います。夏の学習をより充実させていくためには、事前にしっかりとした「準備」をしておくことが必要です。「学習計画表」をしっかりと準備して、夏休み期間中の学習イメージをつくっておくことに関しては、先日の『クローバーセミナー』でもお話しさせていただきました。また、過去記事にもございますので、今回は割愛させていただきますが、ぜひ進めていただければと思います。今回は、「学習計画表」以外の「準備」について触れていきます。


「準備」という点で一番大切なのは「心の準備」です。「よし、夏休みだ!がんばろう!」という気持ちがお子様の中に生まれるようにしてあげることが大切です。早稲田アカデミーでも夏期講習会初回授業で「オリエンテーション」を実施し、「講習会期間中の学習目的」「授業の進め方・家庭学習のやり方」などを伝えて、お子様の中の「やる気」を引き出していきますが、ご家庭でもサポートしていただければと思います。そのためのいくつかのアドバイスを書かせていただきます。


まず、学習環境の整備をしてください。簡単に言えば「勉強場所の掃除・整理」です。一学期のテキストや教材などは整理して片付けてしまうのがよいでしょう。夏を迎える前に「リセット」するようなイメージをお持ちください。中には「やりきれなかった一学期中の教材を夏休みに...」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、それよりは「講習会の家庭学習に注力して、その完成度を高める」という方がよいと思います。一学期期間中の重要単元に関しては、各学年とも講習会カリキュラムの中で復習を行いますし、少々の「積み残し」であれば、この先十分フォローができるようになっていますのでご安心ください。「やり残したことをやっていく」というよりも、「ここから新しく取り組んでいく」という方が、お子様の学習に対する気持ちは前向きになるはずです。


机の上が片付いたら、次は学習用具(文房具)を何か新しくするのもよいでしょう。夏期講習会から新しく使い始めるノート、今までよりもちょっと大人っぽい筆箱...、それらをきれいになった机に並べれば、「よし!がんばるぞ!」という気持ちが生まれてくるものです。講習会でお弁当がある学年の方は、お弁当箱を新しくするというのでもよいかもしれません。


「夏」を特別な期間としてとらえ、その期間の学習に集中する...、そんな気持ちにお子様がなれるように、いろいろと工夫をしていただければと思います。


同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら