四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『教え子たち』

2016.09.09

先日、私の住居のそばにある神社で「秋祭り」をやっていました。それほど大きな神社ではないのですが、かなりの人出になっていました。偶然通りかかったときに、「あれ?福田先生じゃないですか?」と高校生のグループの一人から声を掛けられました。その高校生は、NN開成クラスを担当していたときの教え子でした。男子高校生5人のグループだったのですが、NNで教えていた生徒がその中に二人もいて...。高校2年生だということだったので、彼らを教えていたのは、もう5、6年前のことになります。名前を聞けば、面影はあったのですが、身長もかなり伸びていたので、声を掛けられなければ、私からは気が付かなかったと思います。通常のクラス(平日の)で担当していたのではなく、二週に一回、日曜日のNNクラスでお会いしていただけですので、彼らが私の顔を覚えていてくれたことに少々ビックリもしてしまいました。「よく覚えていたね」と言ったら、「へへっ」と返してくれました。


昨年のクローバーセミナーで、講演が終わったあとに「先生、覚えていますか」と声をかけてくださったお母様がいらっしゃいました。ちょっと見覚えはあったのですが、すぐに思い出せずにいると、お名前(旧姓)を教えてくださいました。やはり私が教えていた生徒でした。池袋校の中3に在籍していらした方で、お名前を聞けば進学先の高校まで思い出しました。小3のお子様が早稲田アカデミーの校舎に通っていらっしゃるとうかがって、やはり驚いてしまいました。


数年前に、早稲田アカデミーの新卒社員の採用面接を行っていたときのことです。リクルートスーツ姿の大学生を前にして、履歴書を見ていたところ、「以前、御社に塾生としてお世話になっていました。夏期合宿での感動が忘れられずに、次は自分が...」、そんな志望動機を見つけました。新百合ヶ丘校で教えていた生徒でした。いまでは早稲田アカデミーのある校舎の最前線で、バリバリとがんばってくれています。


早稲田アカデミーで生徒たちの前に立ち始めてから、20年を優に超える月日が経過しています。その間にたくさんの生徒たちと関わってきました。ふと考えてみると、初めて担当した小6生はいまでは40歳くらいになっているはずです。きっとさまざまなフィールドで活躍されていることでしょう。


学校の先生と違って、塾の先生が生徒たちと共有する時間は決して長くはありません。講習会の時期などを除けば、学校が終わってからの数時間、週に2~3日というところです。ただ、卒業したあとに校舎を訪れてくれる生徒の話などを聞くと「学校以上に思い出が多い」と言ってくれることがあります。ある高校の卒業生の中で「早稲田アカデミーの合宿が忘れられないから、卒業旅行に志賀高原に行こう」という話が出たという話を聞いたこともあります。塾という環境において、目標や夢に向かって真剣に取り組む中で、いろいろな心の動きがあり、それが鮮明な記憶として残っているのではないかと思います。


いつか「小学生のときに、早稲アカで勉強していたなぁ。大変なこともあったけれど、あのときがあったからこそ、いまの自分があるな」そんな風に少しでも思い出してくれたら...。そんな思いで今日も生徒たちの指導にあたっています。

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