四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『塾で学ぶのは「解き方」ではなく「考え方」』

2016.10.12

中学入試で出題される問題は、小学校の教科書に載っている内容であることが原則です。誤解を恐れずに言えば、小学校の学習指導要領の範囲を逸脱する問題は出題されないわけです。いくつかの例外(理科・社会の知識など)は毎年あるのですが、実はその原則は概ね守られています。しかし、小学校の授業と教科書だけでの学習では中学入試の問題が解けるようには恐らくなりません。では、中学入試の問題を解くために、進学塾では何を学んでいるのでしょうか。


小学校と大きく異なるのは、「思考方法」を学ぶ点にあります。「知識」の部分については学校で学ぶことと大きな違いはありません。たとえば、中学校で学習する数学の「方程式」を先取りして教えるということはしないわけです。たしかに、「方程式」を理解し、使いこなすことができれば解けてしまう算数の問題は多くあります。「つるかめ算」も「旅人算」も「ニュートン算」も、連立方程式までの知識があれば、解けてしまうでしょう。しかし、それでは「算数としての思考法」を学習したことにならないのです。


余談ですが、最近の算数の入試問題のなかには数学的には解きづらいものも多く出題されています。方程式を立式することそのものが難しいものも出てきているのです。書店に並んでいる問題集の模範解答や解説の中にも、数学的に解こうとして四苦八苦しているものをよく見かけます。


保護者会などで、上記のような話をすると、「どのような思考方法を学習しているのですか」、というご質問いただくことがあります。どの参考書を見ても、そこまでのことは書かれていません。国語であれば文章パターン別の読み取り方、算数であれば解き方までは載っているのですが、その根底にある「思考方法」まで触れられているものはほとんどありません。ですから、保護者の皆様がそのような疑問をお持ちになるのは当然のことでしょう。学校の教科書には、同じ出版社が発行している教師向けの『学習指導書』が必ずついています。もし、塾のテキストにも同じようなものがあれば、ご家庭でお子様をご指導される際に非常に役立つと思うのですが...。


塾で学んでいるのは「解き方」ではなく、「考え方」なのです。もちろん、パターン的な「解き方」を適用すれば解答が導き出せる問題も多くあります。ただ、その「解き方」を覚えて使うだけという学習方法では、大きな伸びは期待できません。根底にある「考え方」をしっかりとつかんで応用できるようになっていく、そんなイメージが必要なのだとご理解ください。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら