四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「いまの100%を」

2016.11.04

「全国統一小学生テスト」が昨日実施されました。お天気に恵まれたこともあり、本当にたくさんの方に受験していただきました。ありがとうございます。私の勤務する錦糸町校でも、当初の想定よりも多くの方にお申込みいただき、急きょ保護者会を外部会場で実施しましたが、受験していただいたお子様方も、保護者会にご参加いただいた皆様も、笑顔でお帰りいただくことができました。


私も小1から小6までの、全学年の問題に目を通してみました。全学年とも「よい問題が出題されているな」という感想を持ちました。算数に関していえば、「パターン化」された問題ではなく、かといって奇をてらったような問題でもなく、しっかりと考えることで解答までたどり着けるようになっていました。もちろん、「初めて見る問題に対して考える」という経験があるかどうかによって、多少結果は変わってくるはずですが。


今回特徴的だった問題は、小4と小5で出題されている約束記号の問題でしょう。各校舎の解説授業でも触れられているかもしれませんので、ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、なかなか「きまり」を見つけるのが難しい問題です。大人でもじっくり考えないと思いつかない内容です。もしよろしければご覧になってください。国語に関しては、過去の「全国統一小学生テスト」と同じように、各学年とも全体の問題量が、それぞれの学年としては多くなっており、解き切れなかったお子様もいたのではないでしょうか。


小学生は、さまざまなテストを受けています。もちろん、どんなテストでも高得点が、あわよくば満点(すべて正解)がとれればよいのですが、なかなかそういうわけにはいかないでしょう。最終的なゴールとなる中学入試でも、合格するために全科目の「満点」は必要ありません。


私はよく「テストでは、その時点での100%を出し切れればよい」という話をさせていただいています。保護者会でも、授業内でも。最後の最後まであきらめずに、粘りに粘って、一つでも多くの解答欄を埋めていくことが大切なんだ、と生徒たちには話をしています。そうして100%の力を出し切った生徒たちは、晴れやかな笑顔でテスト会場を後にしてくれます。昨日もそうでした。私の「どうだった?」という問いかけに対して、満面の笑顔で「がんばった!」と多くの生徒が答えて帰って行きました。


テストで「そのときの力の100%を出し切る」ためには、そういった経験が必要です。「全国統一小学生テスト」は、「全国のライバルと競い合う」「決勝大会が用意されている」といった点で、普段のテストと比べても「より真剣に取り組む」ための要素が多かったはずです。きっとお子様方は真剣に取り組み、「いまの100%」を出し切ってくれたことと思います。チャレンジをしたお子様をほめてあげていただき、次のテスト、そして次の学習へとつなげていっていただければと思います。

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