四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『タブレットで調べるのは...』

2016.11.25

先日実施した『クローバーセミナー』にて、お約束させていただいたことがあります。当日はお伝えしたいことがとても多く、最後にご用意していた「前回のクローバーセミナーのアンケートにお書きいただいた質問」にお答えする時間がとれなくなってしまいました。そのため、「ブログでお答えします」とお約束させていただいた次第です。今回から何回かにわたって、アンケートに書かれていたご質問にお答えする記事を書かせていただきます。


「娘は辞書ではなく、タブレットで調べることが多いのですが、タブレットに頼り過ぎていていいのか不安です。(小3女子 保護者)」


パソコンやタブレット、電子辞書などは非常に優れたツールです。これから先の社会では必須になってくるものでしょう。ひと昔前、知識や情報を手に入れるには、それなりの苦労が伴いました。お父様・お母様が大学生だった頃のことを思い出してみてください。ゼミの発表や卒業論文の準備をするためには、まず図書館に行って必要な情報が書かれている書籍を探されたはずです。それがいまでは、ほとんどのことが自宅にいながらボタンひとつで調べられるようになりました。そういった社会の進歩に伴って、「多くの知識を身に付けている(暗記・記憶している)」ということに対する価値は下がってきています。


一方で、インターネットなどを利用して調べられる知識や情報は膨大です。ある言葉や事柄を検索すると、そこには必要な情報だけではなく、不要な情報や、ときには間違った情報なども出てくることがあります。そこで、それらの中から自分に必要な情報を選別し、活用することが必要になってくるわけです。


CBTという用語をご存知でしょうか。Computer Based Testingを略した言葉で、簡単に言えばコンピューターを利用した試験のことを指す用語です。すでに医学系大学の進級試験(医療系大学間共用試験)や社会人向けの試験などでは導入され始めていますし、将来的には大学入試にも導入が検討されています。紙で出題される試験と比較して様々な面において「広がり」があるようです。動画や詳細な図(拡大や縮小が可能な)なども使えるようになりますし、正解した問題に合わせて次に進むべき問題を個人ごとで変えるといったような出題方式もできるようになるそうです。そういった点を考えても、早い時期からタブレットやPC端末の操作に慣れておくというのは悪いことではないでしょう。


「タブレット」という点を中心に書かせていただいたのですが、「文章を読んでいて言葉を調べる」という視点でとらえると、またちょっと考え方はちがってきます。少し長くなってしまいましたので、その点は次回に触れさせていただきます。

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