四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『字の書き方』

2016.12.09

11月に実施させていただいた『クローバーセミナー』のアンケートには、「字の書き方」についてのご相談もいくつかありました。


『何度言い聞かせても、なかなか字をきれいに書こうとしません。どうしたらよいでしょうか。(小4保護者様)』というようなご質問です。そこで今回は、「字の書き方」について書かせていただきます。


性格と同じように字にも個性があります。一般的に「きれいな字」というのは、全体のバランスがよい字を指すことが多いようです。一画一画の長さのバランスであったり、点を打つ場所であったり・・・。もちろん、それらも大切なことですが、まずは「読みやすい字」を書くことを意識するところから始めるとよいでしょう。


さて、字を直すための具体的な方法ですが、今回は二つのポイントを挙げさせていただきます。一つは筆記具を見直すこと。もう一つは、実際に書かれた字をちゃんと見せてあげることです。


最近よく見られるのが、薄く流れるような字になっているケースです。筆圧が弱いことが要因と思われますので、この場合は筆記具をかえることで改善されることが多いようです。鉛筆の芯が硬すぎて薄い字しか書けないような場合は、柔らかい芯(Bとか2B)を使うことで字が濃くなり、トメ・ハネもしっかりしてくることがあるようです。また逆に、硬い芯を使わせることで、筆圧そのものを強くすることで改善が図れるケースもあります。また、漢字練習をする際に、鉛筆ではなくボールペンを使わせるといった方法もあるようですので、お子様といろいろと試してみていただければと思います。


一方で、最近の子どもたちが、きちんとした字を書けない要因の一つとして、「実際に手で書かれた字」を見る機会が減っているからともいわれています。そこでお母様やお父様の字を見せてあげられるように工夫するのも、改善のための一つの手段だと思います。たとえば、宿題ノートをチェックするときにひと言書き添えてあげるなど。私の担当していた生徒でも、お母様とそっくりな字を書いている生徒が何人もいました。


最後に、字のバランスが悪い生徒の場合、視力低下が原因となっている生徒もいるようです。必要であれば、視力矯正(メガネやコンタクトレンズ)もお考え下さい。


また、「速く書く」ということにもご留意いただければと思います。たとえ急いでいたとしても、読みやすい字が書けるということは、中学入試の学習をしていくうえで大切な要素となります。

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