四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「座ってから勉強を始めるまでに」

2016.12.14

今回もクローバーセミナーのアンケートにお書きいただいたご質問にお答えいたします。 「学習の時間になってもなかなか机に向かいませんし、いざ座ってもボーっとしている時間が長くて困っています。(小4 保護者様)」


「なかなか集中して机に向かえなくて...」「座ってから勉強を始めるまでに時間がかかるんです」というのは、とてもよくいただくご相談です。以前のセミナーでもお話しさせていただいたのですが、子どもに限らず大人であっても、何かを始めるとき、すぐに集中して、一気に進めていくのはなかなか難しいものです。実際に始めることで、だんだんと集中していくことができるようになるのです。


大人になると「とりあえず始める」ということができるようになりますが、子どもの場合はなかなかそのようにはいきません。「何度もお母様が言ってやっと始める」「ときにはそれでケンカになる」というようなお話もよく伺います。このようなご相談には、「勉強を始める前に習慣的に行うことを決めておくのもひとつの方法です」とお答えしています。その方法について、具体的にいくつか書かせていただきます。


1.軽く体を動かす

これは保護者の皆様も経験があるのではないでしょうか。私も集中して原稿などを書こうとする前には、体を動かすことがあります。私の場合は、背筋を伸ばしたり、肩や首を回してみたり、といった程度ですが、小学生の場合は「運動」というレベルでもよいと思います。以前担当していた生徒から、勉強前に縄跳びをするという話を聞いたことがあります。その生徒のお母様からは、雨が降っていて外で縄跳びができないときは、なんとなく集中できていない様子だと伺いました。体を動かすことで、血行が良くなり、頭の働きもよくなるという生理学的な裏付けもあるようです。


2.お手伝いを15分間する

あるお母様から「この子、大根おろしが得意なんですよ」と伺ったことがあります。家庭学習を始める前の習慣として、「お手伝いをする」というお子様も多いようです。キッチンでお母様とちょっとした会話をしながらお手伝いをすることで、気持ちが切り替わるのだと思います。1の「体を動かす」ことも考えると、「お風呂掃除」などもよいかもしれません。


3.学習環境を整える

これも私の話ですが、集中して作業をしようとするときには「机の上を片付ける」ことから始めます。きれいに片付けたところで、「よし頑張るぞ」と背筋を伸ばして取り掛かるわけです。目の前の机に、勉強に必要ないものが置かれていれば、当然集中できないでしょう。きれいに片付けた机に、今日勉強する教材と筆記用具を並べる、それも集中するための一つの方法だと思います。


また、「部屋の空気を入れ替える」というお話を伺ったこともあります。窓とドアを開けて、空気を入れ替え、深呼吸をしてから勉強をスタートするということでした。頭を働かせるためには新鮮な空気(酸素)が必要ですので、これも生理学的に理にかなった方法だと思います。勉強中に眠くなってきたときなどでも、窓を開けて新鮮な空気を吸うことで目が冴えてくるものです。


上述した以外にも、「机の前に貼ってある『目標』を声に出して読む」「カレンダーの今日の日付に×をつける」「決まった飲み物を飲む」「小学生新聞に目を通す」といった勉強を始める前の「習慣」を聞いたことがあります。お子様に合った「学習を始める前の習慣」を見つけていただくとよいでしょう。

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