四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『授業の受け方、宿題の進め方』

2017.02.15

早稲田アカデミーでは、2月から新学年となりました。このタイミングで通塾を始められた方、通塾日数や授業時間が増えたことで不安を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな皆様へ向けて、塾での授業や宿題についてのアドバイスを書かせていただこうと思います。


お子様が塾に通い始めると、まず心配になることは、「集中力が続くかしら」という点でしょう。塾によっても様々ですが、早稲田アカデミーの授業時間は比較的長い方です。小3でも100分間、小4では4科を選択すると、途中の休憩(軽食)をはさんで180分が、1日の授業時間となります。これは単に「教える」だけではなく、学んだ内容を「定着させる」ための時間も含んでの設定となっているからです。小学校の授業と比較をすると、ずいぶん長くみえますので、「集中力が続くのか」というご不安を抱かれるのも無理はないと思います。ただ、その心配は必要ありません。早稲田アカデミーの講師はお子様方の集中力が続くように、授業をコントロールしていきます。「先生の話を聞く時間」「板書を写す時間」「問題を解くための時間」...それらをきちんと分けることで、生徒の集中力が持続できるように授業を進めてまいります。


まず、「先生の話を聞く時間」は「新しいことを学ぶ時間」ですから、一番集中して聞かなければならない時間です。次に「板書を写す」ことによって、学んだ内容をもう一度振り返り、定着させることになります。この板書を写すことそのものが、授業内での反復練習になり、「復習」ともなるわけです。この間、講師はお子様方の様子を見ていきます。授業内容が頭の中に入っているお子様は、比較的スムーズにノートに文字が並んでいきます。一方でどこかでつまずいている場合は、ホワイトボードを見るために頭を上げる回数が多くなり、時間もかかってしまいます。お子様が持ち帰ったノートをご確認いただくと、授業内での理解度がある程度はお分かりいただけると思います。


そして理解したことをもとに「問題を解く」ことになります。わかったことを、自分の力でできるようにするための時間です。早稲田アカデミーの授業はおおむねこの繰り返しで進んでいきます。


塾の授業は、学校よりも早いペースで進んでいきます。初めて塾に通われる皆様にとっては、一番大切なのはこのペースに慣れることです。お子様の精神的な成長過程や性格などによって、すんなりとペースがつかめる方もいれば、時間がかかってしまう方もいらっしゃいます。ただ、どんなに長くても二か月程度で塾での授業スタイルに慣れていくものです。その点はご安心ください。


また塾に通い始めたばかりの頃は、宿題もなかなかうまく進めることはできないものです。小学校で出される宿題よりも、考えて答えを出さなければならないものが多く、家庭学習で集中して考えることにも、やはり慣れていないとつまずいてしまったり、手が止まったりしてしまいます。そういう場合には、少し保護者の皆様がサポートしてあげてください。将来的には、自立させるために手を離すことが必要ですが、初めのうちは一緒に進めていただくがよいと思います。


また、塾から出される宿題はすべてが完璧に「できる」ものばかりではありません。答えが出なくても、宿題として「考える」ことそのものが必要なものもありますし、通塾を始めて間もない方にとってはハードルが高いものも出されることがあります。授業内で宿題を連絡するときにも、どのようにやればよいか、また宿題に優先順位をつけてお伝えすることもしていますが、もし「この問題ができなくて大丈夫か」とご不安になられた場合は、お気軽に担当講師までご連絡いただければと思います。


よくお話しさせていただくことなのですが、中学入試へ向けた進学塾のカリキュラムは、(学校カリキュラムとは違い)ある程度「積み残す」ことが前提で組まれています。特に小3・小4時点においては、学習の仕方の「土台」をつくる時期ですので、一つひとつの学習内容を完全に定着させることは必要ありません。その点を誤解して、テキストにある問題をすべて完璧に仕上げていこうとすると、無理が生じてしまいます。お子様も大変ですが、それをやらせようとする保護者の皆様にとってもストレスがかかったり、お子様とケンカになったり、というようなことが生じてしまいます。塾のペースに無理やり合わせるのではなく、まずはお子様のペースを守りながら、だんだんと塾のペースに近づけるようにしていくのがよいでしょう。お子様が塾の授業に慣れて、ペースをつかむまでは、保護者の皆様がペースメーカーとして少し手をかけていただければと思います。

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